Love is …
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『ちょっと待ってください!』
「待たない」
予想外の先頭にドギマギするたぬき
そんなことはお構いなしに愛用のトンファーを振り回す雲雀
なんとか避けているが、狭い店内には限界があった
『(やるしかないの!?)』
雲雀はきっと手加減はしない
このままでは完全に袋叩きである
腹をくくるたぬき
初めての昨日の訓練とは違う雰囲気にその銃を握る右手は微かに震えていた
それを隠すかのようにその上に左手をかぶせた
雲雀の右手を狙い打つ
弾は雲雀の右手に向かっていくが軽々とはそれを見極めトンファーで弾く
「いい狙いだね
でも、単純だ」
『っ!!(はっ、早い!)』
防いだトンファーをそのままに、雲雀はたぬきの懐まで間合いを取る
トンファーの間合いまで入られた
慌てて銃口を向けようとするが、速すぎて追いつかない
逃げようにも、狭すぎてよけれない
経験がないたぬきに自分が置かれた場の状況まで理解しろというのは無理であった
『クッ!』
「わお、やるね」
なんとか銃で防ぎ、横に飛んで避けたものの銃は吹き飛ばされてしまった
「終わりだよ」
トップスピードで向かってくる雲雀に避けることは今のたぬきに不可能に近い
『っ、まだです!!』
たぬきは、袖から仕込みナイフを取り出し雲雀へと投げる
「!!」
予想していなかったナイフに雲雀はスピードを緩め防ぐ
それを待ってましたとたぬきはトップスピードで銃を拾い、その銃口を雲雀に向ける
チェックメイト
『はぁはぁ…もう、満足しましたか?』
「やるね、君
なかなか、気に入ったよ」
チェックメイトといっても、全く雲雀は息切れしていない
むしろすごく楽しそうであった
まだまだやる気の雲雀にたぬきは焦る
『ひっ、雲雀さん!!
もう、やめましょっ
アンジェロさんも何か言ってください』
「しょうがないですね
雲雀さん、その辺にしといてもらえますか
たぬきさん実はつい最近始めたばかりなんです」
「へぇ、センスあるんだ君
じゃぁ、僕が鍛えてあげるよ
草食動物を咬み殺すより面白そうだしね」
『!!!!』
心底楽しそうに話す雲雀に命の危機を覚えるたぬき
と、その時雲雀の携帯が鳴った
「なんだい
僕、今忙しいんだけど…ふーん、わかった
今日はこのヘンにしとくよ」
「任務ですか、雲雀さん」
「まぁね
面倒くさいけど行かないと、もっと面倒なことになる」
「パーティーを面倒臭いと…
マフィアの言葉ではありませんねぇ」
「うるさいよ
あんなとこにいるくらいなら、草食動物でも噛み殺してたほうがましだね
…次までに、もっと強くなってよたぬき」
『はっはい!!!!(今、名前…)』
カランカラン
「お疲れ様でした、たぬきさん」
『…………(…名前//)』
「たぬきさん?」
『……えっ!あっ、はっはい!!!!』
「大丈夫ですか?」
『はい!って、アンジェロさんひどいです
おかげで、死にかけたんですから!!』
「ほほっ
でも、いい経験になったじゃありませんか」
『こんな経験どこで役に立つって言うんですか!!』
カランカラン
「CIAO!!たぬき
約束通り、迎えに来たわよ!!
うわぁ、なにこれグチャグチャじゃん」
『マーレ!?
あ゛っこれ?いろいろあって…
それより約束って?』
「あらやだたぬき、忘れたの?
言ったじゃない
今度のボンゴレのパーティーのボディーガードしてくれるって」
『えぇ!
そんなこといってッ「よかったじゃないですか、いまさっきの経験が役に立ちますよ」…アンジェロさんまで』
「ほら、たぬき行くわよ」
『!!、待ってよ!』
カランカラン
「行ってらっしゃい」
Experience is the name every one gives to their mistakes.
経験とは、皆が失敗につける名前のことだ。
少女は自分の失敗にまだ気づかない