アニバーサリー!4周年!!
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今日は講義が午前中だけなのでたぬき
図書室の裏のベンチでゆっくりランチと読書をとることにした
朝作った自作のお弁当もこの4年で大分上達した
『アンジェロさんからしたらまだまだなんだろうな』
少しだけ卵焼きがしょっぱい気がして次の改善点をメモした
たぬきにとって昨日もその前の日もその前も繰り返した日常のはずだった
「もー相変わらずリボーンやつ乱暴だなぁ」
急に辺りが煙に包まれたかと思うと、たぬきの耳に聞こえたのは懐かしい声だった
その声を聞いただけで、たぬきは胸がキュッとなって呼吸を忘れた
今日もいつも通りの日常になる
今日こそは何かが起こる
目の前の世界が急に煌めき出した
『ツナ…さん?』
たぬきの声に顔をこちらに向け驚いたような様子を見せたが、すぐに照れたように笑った
「はははっ、本当はもっとかっこよく迎えに来る予定だったけどまさか目の前に現れちゃうとはね」
ツナの頭にすぐに自分の家庭教師の顔が浮かんだ
まさかこんなサプライズをされるとは、後で美味しいエスプレッソをご馳走しなくてはいけなくなった
ツナはスーツについた埃を払うとたぬきに向き直ったが、言葉は発さずたぬきの言葉を待っているようだった
『…本物?』
待ち望んだ瞬間のはずなのに、頭の処理が追いつかなくてその場でわなわなと震えるしかないたぬきにゆっくり近付いて顔をそっと持ち上げて目線を合わせて一層柔らかく微笑んだ
「よく見て」
ふわりと香るツナの香りが、たぬきを見つめる優しい眼差しが、触れる手の温かさが、その全てが、超直感などないたぬきに本物のツナだということを実感させてくれる
たぬきもゆっくりとツナの顔に触れる
『ほんもの…本物です』
「うん」
『私、待ってました
約束通り…ツナさんを!!』
「俺も約束通り
たぬき、君を迎えに来たんだ」
2人の距離がゼロになった
For it was not into my ear you whispered, but into my heart. It was not my lips you kissed, but my soul.
あなたがささやいたのは、私の耳じゃなく、私のハート。あなたがキスしたのは、私の唇じゃなく、私のこころ
少年はもう両手に抱えていっぱいの幸せを絶対に離さない