Hello!Baby!!
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*出産シーン有り*
どこで産むか悩んだが、勝手もわかって設備も充実しているポーラータングにした
足りない設備もクマノミに何個か作らせた
嬉々として受け入れたクマノミの手にもまた最新のベビー機器についての分厚い本があった
ぬかりはない、ローは何度も確認した
「産まれたらこっちから連絡する」
ついにタヌキの陣痛が始まった時、ローはハートクルーたちに船から降りるよう言った
今ポーラーダンクの手術室に、ローとタヌキが2人きりだ
「騒がれちゃかわないからな」
少しでもタヌキが落ち着いて出産に挑める様にだった
タヌキは気にしないと言ったが、初産だからと主治医は認めなかった
「俺だけじゃ不満か?」
『ローが寂しいんじゃないかと思って…んッ!!』
また陣痛がはじまり、額に出た汗をローが拭う
「…15分間隔か…まだもう少しかかるな」
陣痛の間隔を計りながら、タヌキの手を握る
こんなに辛いのにまだまだ先があるなんて考えたくない
『フフ…まだ実感が湧かない
ローがパパになるなんて』
「産まれりゃ嫌でも実感する
余計な心配するな」
どんどん痛くなる痛みに呼吸が苦しくなる
色んな冒険や戦いを超えてきたのに、今が1番痛いと胸を張って言える
ドフラミンゴにボコボコにされた時より痛い
『…ッ!!』
「タヌキ!しっかり息を吐け!」
タヌキと同じくらい顔を歪ませたローが、痛いくらい手を握ってくる
ローがこの日の為にどれほど勉強したかをタヌキは知っている
自分より緊張してるんじゃないかと思う日もあった
ローに合わせて呼吸をする
痛みに耐えながら、タヌキも同じくらいの強さで握り返した
痛みは更に強くなり、いつ産まれてもおかしくない状態になった
『…ハァッ…ハァッ
やっと…会えるね』
長い様で短い10ヶ月だった
「これから嫌と言うほど毎日顔を合わせることになる」
『…ハハッ…確かにッ』
そして、果てしなく感じた痛みも終わろうとしていた
『…ッ!!』
「…おぎゃぁ…おぎゃあ…!!」
どれだけ痛くてもでなかったのに、その声を聞いたら何故だが涙が出た
「よく頑張ったな…ありがとう」
『…ローこそ…おつかれさま』
喉が枯れきって、思ったほど声にならなかった
そっとローから赤ちゃんを渡される
『…かわいい』
…君の姿を見た瞬間に痛みは飛んじゃった
あんなに痛かったのに…ずるいなぁ…
溢れる涙をローが拭き取ってくれた
welcome to the world.baby…君にやっと会えた!