羽衣さんと蛇さん
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「して、タヌキ
もう間も無くルフィが女ヶ島を旅立ってしまうのじゃ…」
レイリーとの修行も終え、出航の準備をしているらしい
ローもそろそろ動く
ハンコックとこうして、のんびり電話するのも難しくなるかもしれない
「もう時間がない…」
『そんな死ぬわけじゃ』
「ルフィを“でぇと”に誘うにはどうしたらよい!」
『ッッ!でっでぇと!?』
急なハンコックの恋愛相談にタヌキは危うく電伝虫を落としかけた
ずっと船の上にいるローとタヌキはデートと言われても言葉が出てこない
さらには、平安の世に“でぇと”などという概念はない!
ましてや、それより前の時代なんて論外!
困った!!
「“でぇと”とは恋慕うもの同士が行う通過儀礼と本で読んだのじゃ」
『えっと…そのッ』
ポーラータングでは見られないほどしどろもどろになる
船に乗った頃、ローにウブだとからかわれたほどだ
ハンコックの言葉につっこむ余裕もない
「タヌキ?」
『あっあっ、相手の好きなものとかッ好きなところとかに行けばいいんじゃないかな!
うん!絶対それがいいよ!』
買い出しの時には、そっそそそうしてるし!
はたして島での買い出しをデートと呼ぶのか、タヌキは迷ったがローと2人で出掛けるなんてそれしか思いつかない
必要なものを買い足して、ローの気になる本があれば買って、島の美味しいものを食べて帰る
…多分、でぇとって言わないかも
『あっやっぱり違…』
「なるほど!参考になったぞ!
流石はタヌキじゃ!!」
『…えっ!?よっよかった!!』
タヌキよりもウブなハンコックは納得したようだ
もうタヌキが何言っても良いと言ってくれるようだった
「妾はよい友をもった」
その言葉にタヌキは少し心が痛くなった
『…私は』
「妾が認めておるんじゃ
タヌキ、胸を張ってよいぞ」
ハートのみんなといる時とは違う心があったかくなった
『…私も…ハンコックみたいな素敵な友だちがいて嬉しい』