ハゴロモサン×ト×ドロボウサン
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「羽衣狐?
うーん、聞いたことないなぁ」
『私のいたところ閉鎖的なところだったから知らなくてもおかしくないと思う』
タヌキの尻尾を見ても、すんなり受け入れているように見えるシャルナーク
この世界では、そんなに珍しくないのか
面倒だから出しっぱなしでもいいだろうか
だがシャルナークにしてみれば、そんな目立つ尻尾を携えているのだがらハンター協会の電脳ページにでも載っててもいいものである
自身が一晩中探したのに、尻尾のしの字もみせなかった
「なんで、突然昨日俺たちのところにやってきたの?
閉鎖的なところなら入るのも出てくるのも大変でしょ?」
わざわざ出てくると言うことは、それ相応の理由があると考えられる
『なんで…?』
そう聞かれると困る
『全部、終わったから…?』
「なんで疑問系?」
『全部終わったから自由にしていいよって言われて、勝手に飛ばされたの
自分の力だったらこんなとこ飛ばないもの』
私は危険度S級のところにわざわざ飛んでくる酔狂なやつじゃない
「じゃあ戻る気はあるの?」
『戻れるんだったらお別れくらい言いたかったけど
そもそも戻り方を教わってないからなぁ』
今は言われた通り自由にするつもり
そう言うタヌキの首には、クロロの能力で黒いリボンが付いている
「それはいいの?」
『まあすぐ飽きるでしょ』
クロロの性格をよく知ってるシャルナークは驚いた
タヌキはクロロのことをまだよく知らない筈だ
クロロ自身もそのつもりだった
飽きれば捨ててゴミ箱へ
生きた宝はいくつか手に入れたことはあったが
しかし、初めっからこんなに割り切ったのは初めてだった
「捨てられてもいいのか?」
お前は捨てられても何も思わないか?
深く冷たいクロロの声がひびく
『捨てる貴方がそれを言うの?』
答えたタヌキの声も深く冷たかった
『捨てる方はそんなこと気にしなくていい』
そうでしょ?
明るい未来なんて
願っては散っていった
もう千年繰り返してる