ハゴロモサン×ト×ドロボウサン
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この女は、呑気な女だ
クロロは昨日手に入れたばかりの本を読みながら思った
タヌキはよく気持ちよさそうにスヨスヨ眠っている
暇だ暇だと騒がれるよりましだが…これはこれでどうなんだ
こいつの危機感はどこに置いていったんだ?
昨日感じたオーラはどこへ行った?
今も大きなクッションを抱きしめながら、フワフワと漂い眠っている
それは、彼女本人の意思とは関係なく動く尻尾がなるからなせることなのだろう
悪戯心で伸ばした左手は見事弾かれ捻挫した
【愛犬家の心得(ブラックリボン)】は、対象の攻撃を制限出来ない
保護目的の能力だから
そして、こちらが対象を殺すことも出来ない
実戦ではまず使えない能力だ
昨日フェイタンやフィンクスが吹き飛んでいたので、威力はまだまだこんなものではないのだろう
本人は変わらず眠っていたので、オートで動くと推測される
敵意を持てば、その瞬間柔らかく浮かんでいる尻尾に沈められるのか
特質系か?
そもそもあの尻尾はどう説明する?
生まれつきか?
フワフワと漂っていたタヌキがピクリと目を覚ましたかと思うと、玄関へと移動した
『ご飯きた』
もう一点、注記するならタヌキは気配を探るのが得意だ
別に【円】をしているわけでもなさそうだが
ジロジロと見るクロロの目とタヌキの目があう
『ご飯だよ?』
「俺はペットじゃないんだがな」
全く読み進まなかった本をパタリと仕舞い、ご飯が用意されたテーブルへと向かう
ぱたぱたと動く尻尾がタヌキの機嫌を表す
自分とはまるで違うタヌキにクロロの知識欲は尽きない