ハゴロモサン×ト×ドロボウサン
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これからどうなるのだろうか
売られるか痛めつけられて殺されるか…
もし耐えがたくなったら、他の世界に飛ぶか尾を切り落として死んでしまおう
どうせ、オマケの人生なんだし
もう千年と生きたタヌキは、ぬらりひょんを救うという使命も無くなった今いつ死んでもいいと思っていた
でも、どうせならもっといっぱい美味しいもの食べたかったな
きっとこの世界にも美味しいものがあるんだろうなぁ
後ろに腕を組まされ、先ほど逃げ出した廃墟へと連れ戻される
あぁ…こんなに早く戻ってくるとは…
仲間と思われる男3人はもう戻ってきていた
クロロに捕まったタヌキに対して、最初に口を開いたのはフィンクスだった
「あ?さっきの尻尾は?」
その問いに対し、クロロがタヌキの背中を押す
「出せ」
有無を言わせぬ言葉は、クロロが命令し慣れていることを感じさせる
相手を威圧させるのに無駄がない
それだけでもヤバさを感じるのに、四方を他の仲間に囲まれ今回は逃げ場はない
『………』
一瞬の沈黙ののち、スルリとタヌキのスカートの下から一本生えてきた
「ぉお本物だった!」
「それが全てじゃないだろう…全部出せ」
クロロのセリフにタヌキは震えた
この男はどこまで知っているのか
沈黙はこちらに不利だ
観念してシュルシュルと8本だした
「フェイの攻撃をガードしたものと攻撃したもの、2つあるとは思ってたんだが…まさかこんなにあるとはな」
『!!!』
騙された!
自分全部知ってますみたいな雰囲気だすから!
「しっかしよー、これ本当に生えてんのかよ」
ぎゅっと尻尾をつかんだフィンクスが、ほぼ同時に真横に吹き飛んだ
『いっいきなり触るな!
無礼者!』
尻尾はデリケートなんだ!!
ぶわりと逆立つ尻尾がその言葉が本当であると教えてくれる
まあそりゃフィンが悪いよねー、とシャルナークとフェイタンは手も差し伸べずにその場に佇むだけだった
「どうするね?団長」
一発喰らったフェイアンは少し殺気だっている
「俺が盗ったから俺が貰おう
これは、飽きるまでお前は俺のものだ」
聞いたフェイタンに目を向けることもせず、タヌキを捉えたままそう答えるクロロに、その場にいた団員がタヌキを哀れに思った
立ち上がりタヌキの方へ近づいてくるクロロに、思わずタヌキの喉が鳴る
この男は頭一つ抜けてやばい…
クロロを見ていたタヌキはクロロの手にいつのまにか本があるのに気づいた
どこから出したんだろうか、手品?
「【愛犬家の心得(ブラックリボン)】」
本に疑問を持っていると、今度は黒のリボンが現れタヌキの首につけられていた
『!!!』
「俺から半径100メートル以上離れると首輪が絞まる
俺から逃げようと思わないことだ」
『え゛っ…』
「殺せないか?」
「あぁ…この持ち主は珍種ハンターで保護を目的としていたらしい
それにしても…ふむ…ニンゲンは対象外らしいが…大丈夫そうだな」
なんていう“畏”なんだ!!
こんなことなら渋らずに違う世界に飛べばよかった
しばらくこのコートの男に世話になるらしい