粉大臣のところに落ちてたら
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カタクリは全速力でタヌキの元へと駆け出していた
『あっ、カタクリ!』
やっぱりタヌキは街の中にいた
「タヌキ!
なんで…こんなところに」
『うん、いつまでもカタクリにお世話になるわけにもいかないでしょ?』
雇ってくれるところがやっと見つかったの
ヘヘッといつものようにタヌキは笑った
お涙頂戴の話に目を覆えば、和菓子屋さん営む老夫婦は住み込みで働かせてくれると言う
騙しているよう気は引けるが、背に腹はかえられない
『本当は落ちついてからカタクリに言いに行こうと思ってたんだけど』
ばたばたしてあっという間に3日経ってしまった
ごめんねーとへらっと笑うタヌキに、カタクリは飛びついた
「よかった…!
俺、タヌキがどっかいっちまったかと」
まだ幼いカタクリにとってその3日は永遠に感じた
大人になると1日が短く感じると言うが、千年生きたタヌキとまだ5歳にも満たないカタクリが感じた時間には天と地の差があったようだ
タヌキはごめんねとカタクリの背中を撫でた
カタクリはそのままタヌキを俵の様に担ぐと走りだした
『カッカタクリ!?』
急な行動にタヌキも驚く
やっと見つかった雇い主の老夫婦に一言も言わずに出て行ってしまった