粉大臣のところに落ちてたら
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「ママ!」
タヌキはカタクリに連れられるまま、カタクリの話にしか聞いたことのない“ママ”の前へと連れてこられた
カタクリにママと呼ばれた女性を見てタヌキは綺麗な人だと思った
しかし、その手に鷲掴みにされたケーキや彼女の周りに落ちたいつかものお菓子のゴミにギョッと驚いた
若いからいいけど…歳を取ったら体型とか健康とか大変そうだな
もちろん、20代半ばの女性にそんなことは言えない
「どうしたんだい、可愛い我が子」
「ママ、俺コイツが欲しいんだ!
だから、ママ“取らない”で!!」
タヌキと出会ってだいぶ経った
明日はママが島の住民から寿命を取る日だ
だから、カタクリは後先考えずにママの元にタヌキを連れてきた
「お前がおやつ以外に欲しがるなんて珍しいじゃねぇか…ハーハッハハハハ!!!」
豪快に笑ったママはその身長の大きさもあって、中々の迫力だった
…取らないでってなんだ?
タヌキは訳がわからないが、目の前のママは息子の成長に嬉しそうに笑っている
「カタクリ…お前もおれの息子、海賊だ!
海賊なら力尽くで奪いな」
ちょうどいいと差し出されたママの手には渦を巻いた模様がある果物があった
とても美味しいとは思えない
『カタクリ?』
訳がわからないが危ない匂いがして、止めようとするが、カタクリは出された果物を大きな口で一口で飲み込んだ
「んグッ!これでタヌキは俺のモノだからな!!」
よくわからないけど、人生が変わるほどのオオゴトであることは理解した