粉大臣のところに落ちてたら
change name
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「………」
タヌキが来ない
最近は交代交代で互いの家を行き来していた
今日はカタクリの家でお茶会の番だった
おやつの時間に遅れたことなどないタヌキがもう3分も過ぎている
気になって部屋のドアを開けると何やら騒がしい
「なんの騒ぎだ」
「ぁあ!カタクリ様!
何の心配もございません!くせ者を捉えたのです!」
「…くせ者?」
「身の程知らずのガキが1人で乗り込んできたのです!」
「しかしご安心を!
もう海王類の餌となっていることでしょう!!」
「………そうか」
「ですのでお気になさらず、おやつの時間(メリエンダ)をお楽しみ下さい!」
侵入者は決して珍しくない
四皇ビック・マムに歯向かうやつは後をたたないからだ
しかし、カタクリの中でタヌキの顔が浮かぶ
美味しそうにドーナッツを食べる彼女は今日は来ていない
警備におやつをせかされ、手をつける
1人で食べるおやつの時間は久しぶりだ
最近は毎日タヌキが遊びに来ていたから
別に毎日約束しているわけじゃない
でもタヌキは今日は来なかった
次の日も
その次の日も
タヌキは来ないし、滸の小屋にもいなかった
…今日は来るだろうか
タヌキが海王類の餌になっているなんて信じたくなかった
胸焼けでもないのに胸がもやもやする
胸をさすりながら、じっとしていられず屋敷の中をウロウロする
俺が、ママみたいな覇気が使えれば
そうすれば見聞色の覇気でタヌキを探させるのに
俺にもっと力が有れば!
「!!??」
なんだ今のは…?
タヌキのいる方向がわかった
街の中にタヌキの気配がする
「おっ!カタクリの坊ちゃん!
こんなところでどうしたんだ?」
庭をウロウロ歩くカタクリに陽気な庭師が話しかけてきた
「なんだい、胸なんか押さえて
もしかして恋かい?」
「こい…?いや、タヌキはそんなんじゃ」
「坊ちゃん、俺が生まれた海ではこう言うのさ!
恋はいつでもハリケーンッ!!!」
「!!!」
カタクリの心をハリケーンが襲った!