粉大臣のところに落ちてたら
change name
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その日、珍しいお客さんがタヌキの小屋に乗り込んできた
いや、部屋の鏡から飛び出てきた
「あなたね!
お兄ちゃんをたぶらかしてるメギツネは!!」
カタクリお兄ちゃんの様子が最近変なんだから!
小さな女の子が口を膨らませ目をキリッと釣り上げタヌキを睨む
確かタヌキは女狐だが、カタクリを誑かしてる自覚はない
急にやってきたタヌキを見上げてくる少女に覚えがあった
『貴女は…もしかしてカタクリの妹のブリュレちゃん?』
カタクリがおやつのブリュレを食べながら話してた気がする
「そっそうよ!
わたしをしってるの!?」
『やっぱり!
カタクリの言う通り可愛い子ですぐわかった』
カタクリは色んなことを話してくれるが、特に弟妹は可愛い可愛いと沢山話してくれる
カタクリの兄弟姉妹は、みんな特徴があって覚えやすかった
羽衣狐になってからそういったこととは無縁なので、正直羨ましいななんて思ってた
「かっかわッ!?
そうやってお兄ちゃんもたぶらかしたのね!
わたしはだまされないんだから!」
きゃっきゃっと騒ぎ始めるブリュレにタヌキは気にせずカタクリが常備しているドーナツを差し出す
『ドーナツ食べる?』
「たべる!」
カタクリに似て甘いものが好きだったブリュレは、出されたおやつに飛びついた
さっきまで騒いでいたのに、やっぱりこのあたりはカタクリと変わらない
カタクリの事が大好きなのだろう
カタクリお兄ちゃんがどれだけ凄いのかを語られ、タヌキはうんうんと頷いた
「あなた!カタクリお兄ちゃんのことが好きなのね!」
『うんうん…ん?』
ドーナツに夢中で思わず頷いてしまった
今なんていいました?
「きゃーやっぱり!」
『あのブリュレちゃん…?』
なんだか良くないことに頷いてしまった気がするが、ブリュレは盛り上がって話を聞いてくれない
まだ子どもなのに…最近の子はませてるな
しばらくしていつものように大量のお菓子を抱えてやってきたカタクリがタヌキと仲良くしているブリュレに驚いた
「ブリュレ!?どうしてここに!?」
「お兄ちゃん!私、応援するわ!」
「???、なにがだ?」