コラさんが3回転び4回木にぶつかった頃、ポーラータングが見えてきた

甲板にはローとコラさんを出迎えるハートのクルーが見える

そしてタヌキも、ベポの横からひょこりと顔を出していた


「タヌキ、俺は中で待ってろと言ったはずだ」

『コラさんが心配で出てきちゃった』

「タヌキちゃーん！！元気してたかー！」

「俺たちもいるっつーの！！」


ペンギンの声はコラさんの耳には聞き入れてもらえないようだ

船長とタヌキ大好き人間め

ローの能力でローとコラさんが一瞬で甲板へと現れ、一気に騒がしくなる


「タヌキちゃん！
ローに酷いことされてッ！？」


タヌキに勢いよく駆け寄り両手を広げたコラさんの行手をベポが塞いだ


「なっなんだ？」

「コラさん！タヌキにいきなり飛びかかったらダメだよ！俺も我慢してんだ！」


ベポの言っていることが分からずハテナマークを飛ばすコラさんの横をローが通りタヌキの横に立った


「コラさん、今日呼んだのはひとつ報告があるからだ」

「報告？」


タヌキの肩を寄せ、珍しくローは少し緊張した風を見せる


「？？？」

「俺とタヌキの子どもが出来た」


やっとコラさんの視線が、ゆっくりとタヌキのおなかに移る


「〜○☆↑+%！！！？？？」


言葉にならないコラさんの悲鳴に似た声が島中に響き渡った




Hello！Grandchild！！君は本当にそこにいるのかい！？