Hello!Baby!!
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とある春島でハート海賊団はいた
長期の滞在で仮宿をおさえてしばらく経つ
『おはよう、ロー
コーヒーでいい?』
「いやいい、動くな」
おはようにしては遅すぎるが、いつものことだと2人とも気にしていない
埋もれていたふかふかのソファから起き上がろうとしたタヌキを目で制して、ローが歩み寄ってくる
匂いは平気かと聞いてきたローに、タヌキは頷いた
タヌキの横に座ると、ローはタヌキの臨月を迎えてふっくらと大きく膨らんだお腹をそっと撫でた
タヌキのお腹の中にはローの子がいる
口は不器用だが以前にも増して慣れない優しさがタヌキにはくすぐたかった
「具合はどうだ」
『うん、大丈夫
この子がとっても元気すぎるのが、ちょっと大変だけど』
「そうか…この間の検診も問題なかったが、気になることがあるならすぐ言え」
さすが世界に名を轟かす死の外科医の子だけあって、お腹の中でも元気いっぱいだった
ぽこぽこと蹴られるのなんていつものこと
「なるほど…誰に似たんだか
元気過ぎるのも困るな」
そう言ったローがお腹に手をあてると、ぽこ、とまた蹴った感覚
「おい、良い子してろ」
まるでローに叱られたのがわかったみたいに、お腹の子は静かになった
『流石、パパ
教育がしっかりしてる』
「俺の子だからな」
少し誇らしげに言ったローがもう一度優しくお腹を撫でてから用意された朝ごはんを食べ始める
元七武海で海賊にパパは似合わないか
妊娠が分かってから、ローは何かとタヌキを気遣いクルーたちにもよく言い聞かせている
特に食事には気を遣っていて、今も監視の目が入る
まあ、気合の入ったラッコがタヌキの駄目なものを出すことはなかったが
悪阻が酷い時には色々と医者としての知識を最大限に活かし…産婦人科は専門ではないだろうに正確な知識はどこで手に入れたのか
テーブルにある本の表紙がタマゴからヒヨコになったのに気づきタヌキは感謝してもしきれないほど大切にされている
でも、やっぱり甘いものをいっぱい食べたい…
「計算尽くで孕ませたからな、責任はとる」
ローがしれっと言ってのけた
『!!』
「野菜も食え
栄養はしっかりとらないとな」
タヌキが聞き間違いかと思うほど、ローは自然と会話を続ける
『あっはい、いただきます…』
「何だ」
『今、計算尽くでって…』
通りでタイミングよく過ごしやすい島に着いたり、妊娠のトラブルにすぐケアが出来たはずだ
思い返せばとどんどん思い当たる節が出てくる
このまま、産後ケアもタヌキが知らないだけで万全の準備があるはずだ
おにぎりを大きく頬張るローが、もぐもぐと咀嚼してからごくんと飲み込み口を開いた
「手っ取り早ぇだろ
お前が俺のだって刻み込むのに」
タヌキは改めてトラファルガー・ローという男を恐ろしさを感じた
Hello、Baby…君は激愛決定!パパは不器用に愛しているようです