みゅうじかる
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見張り台から足を投げ出し、楽しみを隠しきれない1人と1匹
「タヌキのところにも人魚いるの?」
『いるよ、人魚は歌うの』
「ぇえ!すごいや!」
ベポの期待の目に答えるようにタヌキは記憶の彼方にある歌を唄い出す
『よくみて…すてきね』
まだ羽衣狐になる前、よく聞いた歌だ
千年の時を超え完璧に映像を思いことすらタヌキは出来なかったが、その優しい声は色褪せなかった
タヌキにはそれで十分だった
思い出に胸が温かくなる
ぴしゃり波が跳ねる
妖術で演出をつけてやれば、ベポの目の輝きがました
『なんていった?…ぁあ、あし…!』
主演・演出タヌキのミニミュージカルだ
相棒は黄色い魚ではなく、白いクマだけど
『ゆぅきたい…にんげんのぉ…せーかーいーへー』
一曲まるまる歌いきったタヌキにベポは満足そうに拍手をした
後ろで見ていたローが能力の無駄遣いだなと呆れ顔だが、和やかな顔が隠しきれていない
「おーい!潜水するぞ、中に入れチームアニマル」
かくしてハートの海賊団は魚人島へと乗り込んだのであった