青きじのところに落ちてたら
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「これはこれは大将青きじのペット…うおっほん!タヌキ三等兵ではござらんか!」
野放しにすると危険というクザンの予感は当たっているようで外れていた
たしかにタヌキの力は強大だが、なにぶん本人にそのやる気がなかった
クザンの元で新生活を楽しんでいるタヌキは新米の新兵として本部で働いていた
階級は新兵なので三等兵
だが、青きじの意向ですぐに将校クラスに昇格するだろう
手続きには無駄に時間がかかるのだ
やる気はともかく実力も問題ない
青きじの異例の推薦と目立つ容姿によりその噂は瞬く間に広がった
尻尾もしまっていない
その尻尾はクザンの隣は寒いのか冬毛に生え変わっていた
それをモフモフだねぇなんてご機嫌に撫でる姿も見慣れてきた
「丁度いい所にタヌキ三等兵
先程、大将青きじより任務を預かってまいりましたぞ!」
『えっ、大将から直々にですか!』
タヌキの目に映る全てが斬新で新しかった
大将からの任務とは、どこかの漫画にありそうだ
千年の時を超え、内容こそ忘れてしまったがそうゆうものにわくわくするように体がなっているみたいだ
嬉しそうにその尻尾をふりタヌキは指定された場所へと歩いて行った
「大将に可愛がられているからって調子に乗りやがって!痛い目みやがれ」
そう吐かれた海兵の言葉はタヌキの鼻歌にかき消された
「い゛っ!!??タヌキさん!どうしてここに!?」
『はい!クザッ…大将青きじの名により七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴ様をお迎えに参りました!』
ふらり尻尾を揺らし、嬉しそうに言い放つタヌキにその場にいた海兵は震え上がった
大将青きじがタヌキを可愛がっていることは周知の事実であり、そんな青きじが彼女をこの場に寄越すなんて有り得ない
だが、それが本当かどうか知ろうと電伝虫で連絡を取ろうとしたその時
「七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴ様のご到着です!!」
最悪のタイミングでタイムアウトだった
グッと場の空気が重くなる中
『いってきます!』
涼しい顔してタヌキは向かうのだった