あーあさがお
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いきなりの雨とその雨から逃れようとする人ごみによってロニーさんからはぐれてしまった
なんで私がロニーさんといっしょにいたかというと…
そもそもマイザーさんがロニーさんを紹介したのが出会いだった
簡単にいえば【一目惚れ】というやつなんだけど
あの時の一瞬に私はいつもの何倍…何千倍もの時間を魅てしまった
そして、私はひょんなことから‘酒’を飲んでしまい不死者になってしまった
正直ロニーさんに近づけた気がして嬉しかった
でも、だんだんとロニーさんとの絶対に埋めることのできない溝を感じるようになった
っと話がそれてしまった
その私の気持ちを知ったマイザーさんが二人きりでお使いさせてくれたんだけど…
「なにをしている」
『っ、ロニーさん!』
ボーっとしていて、隣にロニーさんが立っていることに気付かなかった
きっとロニーさんはついてきていない私に気づいて、引き返してくれたのだろう
ロニーさんはとっても優しいから…
そう…誰にでも平等に
私もその”誰にでも”に含まれてると思うととっても悲しくなって…
駄目だ…
最近ロニーさんを見るたびに自己嫌悪におちいる
はぁ…
恋がこんなに苦しいものだなんて
もっと楽しくて、その人を考えるだけで幸せになれると思っていたのに
想うだけじゃ悲しみばかりだ
『ごめんなさいっ
私、少し疲れたみたいで…先に行ってください
すぐに追いつきますから』
せっかくマイザーさんが気を使ってくれて、ロニーさんと二人にしてくれたのに…
あとでまた謝らなきゃ
下を向いてばかりでロニーさんの顔を全く見ていない私は、ロニーさんがどんな顔で私をみているかなんて知らなかった
「…なぜお前はなにも言わない」
『えっ…』
ロニーさんの言葉にバッと顔を上げると不機嫌を隠そうともしないロニーさんがいた
先ほどの自分の態度を思い出してハッとした
あれではせっかく私のために引き返してくれたロニーさんに失礼だ
いそいでロニーさんに謝ろうとする
『っ、すいませ…』
私の謝罪も途中で止まってしま った
ロニーさんに私の顎をつかまれた
ロニーさんと視線があった
「俺がお前の心も気持ちも知らないわけないだろう」
その言葉を聞いた途端、奪われた唇
一瞬私は理解ができなかった
しかしそれもほんの一瞬で…
すぐに私の顔は耳まで真っ赤に染まった
マイザーさんが気づいているのに当人であるロニーさんが気付かないはずない
そう気づいた時にはおそくて
「もう離れるなよ」
そういってニヤリと口角を上げて言うロニーさんから目が逸らせなかった
その一言だけで十分だった
もうあなたに絡み付いて離れない
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