れー連理の枝
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売られた喧嘩を買うため雲雀は黒曜に来ていた
薄暗い廃墟に何処か雨漏りがしているのだろうか水の滴る音がする
部屋の真ん中で雲雀は桜囲まれて身体が動かなかった
だが、その目は鋭く相手の男…六道骸を睨んでいた
「おや?もしかして、桜さえなければと思ってますか?」
骸はそう言うと、座っていたソファからゆったりと立ち上がった
こんな季節と場所であるはずもない桜に、雲雀は焦燥し冷や汗を流す
そんな雲雀を嘲笑う態度で骸は続ける
「それは勘違いですよ
君レベルの男は何人も見て来たし、幾度も葬って来た……地獄のような、場所でね」
“六”が浮かんだ骸の赤い右目が怪しく光る
「さあ、続けましょう」
雲雀は唇を強く噛むことしか出来なかった
その時、雲雀と骸の間に誰かが入り込んだ
『むくろ、この人、だめ』
たぬき…?
その姿に驚いた雲雀の声は音にならなかった
「おや、たぬき
どうしてこんなところに、とあなたに聞くのは愚問でしたね
貴女、こんな男に飼われていたのですか
せっかく首輪を外してあげたと言うのに」
「!?」