たー誰よりも貴女の
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カランと音を立ててドアがあいた
「こんにちは」
「いらっしゃい」
「えぇ、あの…」
あれからたぬきが連絡を取り合っている人が見つかった
「ねぇ、お兄さん
間違えてたら謝るけど、もしかしてたぬきちゃんのダーリンか」
「はい…」
「やっぱりね、お嬢ちゃんが言ってたとおり、優しそうでいい男じゃないか」
「たぬきが…?」
たぬきが俺を?
「あぁ、アンタのこと話すたぬきちゃん幸せそうだったよ
そのネックレス、似合ってるよ」
「……そうですか」
あの箱からは、ネックレスと手紙がでてきた
たぬきは裏切り者ではなかった
たぬきは覚えていてくれた、俺の誕生日を
そういえば、君との出会いは俺の誕生日だった
手紙には、実は一目惚れだったのだとと書かれてあった
そして
結婚してくれてありがとう
と涙で濡れていた
お礼を言うのは俺なのに
抑えることのできない想いが溢れて涙となった
人前で泣くなんてと思ったが、止めるすべを俺はもちあわせていなかった
「愛と平和」
「えっ」
「その石の意味さ
すごく珍しいものなんだ、ヒーリングストーンっていってね
何度も無理といったがお嬢ちゃんが譲らなくてね
手に入ったのは奇跡だよ
お嬢ちゃんのアンタを想う気持ちが引きあわせたかもしれないね」
太陽の光に反射し光り輝く
たぬきの笑顔に似ている
たぬき、俺はどうすればいいのだろう
こんなにもどうしようもない俺は君が居ないと何も出来ないんだ
一人の部屋はこんなにも寂しかったんだね
早く、目をさましてよ
一人は寂しすぎるよ
誰よりも貴女の幸せを願っております
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