なー流れ星にお願いする日
change name
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
遥か遠い昔のお話し
ある聖人が迫害をうけ拷問をうけたいへんに苦しんでいました
流された彼の涙は、永久に夜空の中を当てもなくさまようようになりました
やがて時が経ち、彼が亡くなった日にだけ夜空から流れ星となって地上に降ってくるようになりました
人々はいつのまにか、その流れ星にお願いをするようになったのです
『…ロマンチックというか…ちょっと悲しいお話ですね』
「それが今では色んな人が願い事をするんだから…長い時が経てばはじまりなんて、たいして大事ではないのかもしれないね」
そう吐いたツナさんの後ろに、またひとつ流れ星が流れた
ほぅと息が漏れる
たぬきがツナから今日はイタリアで1番流れ星がみえる日だと聞かされたのは、この場所に連れてこられる道中の車内だった
夕食には夏だからとイタリアで食べられることのないと思っていたそうめんを食べて
しかも本当に流れてるやつでこれはこれで感動していた
いつも通りお風呂に入ってゆっくりしようとしてたら、いつの間にか彼のイタリア製の愛車に乗せられこの場所へ連れてこられてたのである
確かに今日は流れ星がよくみえる
『ツナさんはなにを願うんですか?』
「俺?俺はもう叶っちゃったからなぁ」
『???』
「ふふッ、たぬきとここで流れ星が見れますように」
いつもいつも恥ずかしげもなくいってみせるツナにたぬきはまだまだ慣れなかった
「たぬきは?」
『私ですか?』
「うん、たぬきはなにを願うの?」
『私は……この幸せがいつまでも続きますようにと』
「!、そっか」
顔を真っ赤にさせていうたぬきに、ツナは顔の緩みを隠そうともせずそっと抱きしめた
お互いの温もりを感じながら2人は同じことを願った
星さま…夜空に降り注ぐお星さま…あなたにお願い事をしたいのです…
1年後また2人であなたに同じことを祈れますように…
1/1ページ