りー輪廻転生
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輪廻転生って知ってる?
そうそう、死んでも何度も生まれ変わりますよーってやつ
なんで急にこんなこと言い出したかというと
私には前世の記憶がある
笑う人もいるだろうけど、あるもんは仕方ない
そこで私は死神をやっていた
うん、死神
あー、そこ、笑わないで
ソコソコの地位にいて良い部下に囲まれ、その部下をかばって死ぬというなんともドラマ的展開で幕を閉じた
あっうん、ここは笑うとこ
だって死神なのに死んでいるんだから
ってか、部下って
まあ、話せば長くなるが死神だからって別に私は鎌をもってないしダサいマント的なのも着ていない
死装束で日本刀を所持してた
はい、ここ爆笑ポイント
ちょっと何言ってるかわかんない状態ですよね
私もそう思う
死神に死装束て日本刀て…
まあ、色々あったけどだいぶ幸せだったと思う
思うってのは、自分で言っときながらなんだが
正直自分でも信じられていないからだ
死んだと思えば気づけば赤ん坊で、普通の人生歩んできちゃったから
今の私は幽霊も見えないただのかわいい女子高生なのだ
なんで今笑ったの?かわいいでしょ、私
世界が違いすぎて、これは夢なのかそれともあれが夢だったんじゃなかろうかと思う時期もあったけど
中学を卒業するときに、夢の中で私の斬魄刀の声を聞いた
ただ一言、卒業おめでとうと
なにそれ?って思った
こいつらしいけどって思った
うるせえって言ったら
ニヤッと笑って消えてった
なんかすごいムカついたけど、私の記憶が本物なんだってことも実感した瞬間だった
と、いうわけで今は霊圧すらなにもないかわいい女子高生でございます
◇
「はい、テスト回収すんぞ〜」
別に前世の記憶があるからって天才かというとそうでもない
小学生高学年くらいまではなんとかいけたが、それ以降はもうだめ
英語なんで暗号にしか聞こえない、動く点Pに追いつけない…
唯一いいことと言ったら聞き上手くらい
年の功だね、やったね
「はよー」
『おそよう、黒崎くん』
「……もこもこ?」
『正解、やっと覚えてくれた』
「毎日毎日しつこく言われてたらおぼえるつーの」
『一か月かかってますけどー』
「……それはワリィ」
『素直でよろしい、んまい棒メロンソーダ味で手を打とう』
「お前って結構安いよな、ってかそれうめーの?」
◇
彼との出会いはほんの1カ月と3日前の放課後
『あれー、学校サボって黒崎くんなにしてんの?』
「んぁ?誰だあんた?」
『3日前に転校してきた同じクラスのもこもこたぬきです!黒崎くん、目立ってたから覚えちゃったよー』
「あっ、あぁそうなのか」
それから次の席替えで見事彼と隣の席になったわけ
このオレンジの不良チックな青年はストロベリー君もとい、黒崎一護くん
こんな見た目をしながら、私より頭がいいのだ
なぜだ…
◇
「おい、今失礼なこと考えてたろ」
『えっ!?そそそそそんなことないヨー』
「お前、顔にですぎっ!!!??」
『?、どうしたの?黒崎く…』
「わりっ!うぉお急に頭痛が!頭痛がいてぇ!!帰るわ!」
頭痛がいたい?
よくわからないセリフを言って黒崎くんは帰っていた
来たばっかりなのに…本当に私より成績いいの?
情緒不安定?
どんなに奇行に走っても私は友達だよー
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