やー約束
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『あたし、おっきくなったらお嫁さんになるのー!』
「タヌキならいいお嫁さんになれるさ」
『ありがとー!フィーロ!』
とある家の庭の角にあるベンチに幼い二人の子供が仲良く座っている
とっても可愛らしく、見ているだけで癒される
女の子は楽しそうに自らの夢を話している
男の子も楽しそうにその話を聞いている
「ふーんタヌキがお嫁さんねぇ
で、誰のお嫁さんになるんだ?」
「クレア…いつの間に」
音もなくベンチの後ろから一人の男の子が現れた
ベンチに座っていたフィーロとタヌキは肩を揺らして驚いた
『だれのってどーゆーこと?』
「お嫁さんに なるには誰かのお嫁さんにならないといけないだぜ
タヌキはなんにも知らないんだな
なんなら俺がなってやろうか」
『クレアが?』
突然切り出された提案にタヌキは目を丸くして驚いてる
「だっていないんだろ?
タヌキの婿になろうなんてやついないだろうから、俺がなってやるよ」
しょうがないと言いつつ顔はまんざらでもないクレア
それにタヌキはどう答えていいか分からなかった
クレアのことは嫌いではないが、タヌキには気になる男の子がいた
そこでずっと黙っていたフィーロが口を開いた
「おっ、俺がなる!」
「フィーロ?」
「俺がタヌキのお婿さんになる!」
顔を真っ赤にさせて叫ぶように言い放った
タヌキはその言葉にはじけるような笑顔でこたえた
タヌキの気になる男の子はフィーロだったのだ
『ほんとっ!?』
「ほんとだ!」
『じゃぁ、私お嫁さんになれるの!?
フィーロのお嫁さんに?』
「もちろんだ!」
『じゃあ、約束だよ!』
「ぁあ、約束だ!」
約束!!!
「ちぇっ、失敗失敗」
「お疲れ様です」
「フィーロがなにも言わなかったら、ホントにもらうつもりだったけどな」
「心にもないこと言うな」
「クレアもなんだかんだいって兄弟思いですから」
彼の兄弟が温かい目で見ていたなんて二人は知らない…
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