しー常連さん
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ボンゴレでは、特に任務がなければ匣の生物兵器は基本的には敷地内に放されている
これは炎の省エネ化で外にいる時間が伸びたり、ジャンニーニをはじめとする技術者たちによる技術の向上の賜物だ
そして、これは主人がいない間少しの自由を手に入れた子たちの話
「おーい、どこいったんだ?」
「どうしたの?」
「おっ、ツナいいとこに…次郎と小次郎みなかったか?」
「山本も?俺も最近よく居なくなるんだよね」
「ナッツもか?」
「十代目!!」
「隼人、どうしたんだ」
「瓜見ませんでしたか?
実は今日シャマルんとこで、検診なんです」
「瓜もか…どこいったんだ?」
ここまで一斉にいなくなるのも珍しい
いざとなれば呼び出すこともできるので焦ってはいない様子のツナ達だったが、自分たちの相方が知らないところで何をしているのか疑問に思った
「恭さん、どうかされましたか?」
「…いない」
「?」
そして、ここにも
「骸様…」
「どうしましたかクローム」
「いないの」
「おい!何がいねーんだらよ」
「…ムクロウ」
「そいえば最近どこかに行ってるようですね
まあ、なにかあれば帰ってきますよ」
こちらにも…
そんな主人たちの心配をよそに、ご機嫌やってきた姿が1つのカフェに
『アンジェロさん、用事でいなくなっちゃったし…お客さんこないし、暇だなぁ』
“ガウガウ”
“ワフッ”
“ミョォウ”
『あっ!君たちまた来てくれたんだ!
ふふっ、いつみても可愛いなぁ
ちょっと止まってね、いまおやつだすから』
器用に両前脚で扉を開けると、入ってきたのは先程心配されていたナッツたちだ
もう慣れたものと空いているソファ席へと飛び乗る
どうやらここの常連のようだ
たぬきもにこにこといつものおかしを準備している
ここのお菓子が美味しいことは、人間だけじゃなくここいらの動物たちにも広がっているようで、たぬきは緩む頬を抑えきれない
アンジェロが動物用にと準備していたのを戸棚から出していると、バサバサと空いている窓に小鳥や梟、数羽の鳥が止まった
『君たちも来たんだね
羽でも休めていってね
君たちにも、おやつだすよ
ってくすぐったいよ』
そうやって増えていった動物たちにたぬきは初めこそ戸惑いはしたものの、もう慣れたものだとせっせと準備をしている
この世界の動物はちょっと変わってるけど人懐っこいなぁと呑気なたぬきだった
自由を手に入れて
「…ナッツ、お前最近太ったんじゃないか?」
《ガウッ!?》
「小次郎たちもポチャッとしてきたよな」
《ワン》
《チュンッ》
「瓜、重てぇからのんじゃねぇ」
《ミョウッ!!》
「うわっ、イッテーーー!何しやがんだ」
主人の見ていないところで
「ヒバード、重たくなったんじゃないかい?
首が苦しんだけど…あと、君もね」
《ピッ》
《キュピ!?》
どこかで休息をしたり
「…太った」
《!!!》
「冬の毛に生え変わったんじゃないですか」
「骸様、もっと前にはえかわってたびょん」
美味しいものを食べたり
『あっ、いらっしゃい!!
今日のおかしはねーとってもおいしいの用意したんだよー』
“ブンブン”
『…いらないの?』
“コクコク”
『そう…残念』
“がっがぅがぅ!”
『やっぱり食べるの…?美味しい?』
コクコク
大冒険しているかもしれないって話
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