I WANNA BE WITH YOU 11
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「今日はなんの日でしょーうか!」
カメラを向けながら歯を見せにこにこと笑うユアに、ソンウもまた笑顔を見せる。
「ユアの誕生日だね」
「はい、そうなんですよ〜一言お伺いします」
「うーんと、22歳の誕生日おめでとう。ユアにとって、今年一年が良い年になるように、祈ってます」
「………お?終わりですか?」
「うん」
「それだけ?」
「うん、撮影も終わり」
ユアの手からカメラが奪われ、ナイトテーブルにそっと置かれる。ベッドに腰掛けるソンウを撮っていたユアはつまらなさそうに口を尖らせていたかと思うと、背後のベッドにどさりと倒れこむ。
「それだけなんてつまんなーい」
「つまる」
「つまんないつまんない!オッパだけだよそんなに短いの」
「そう?」
「そうだよ、みんな私に対する愛を語ってくれたのに」
「例えば?」
「……第一印象とか」
「かわいい子だな、と思ったよ」
「この顔に産んでくれた両親に感謝します」
「ハハッ、いいね」
「…オッパの愛は私が思ってたより小さかったみたい」
「そう思う?」
天井を睨み付けるユアに、ソンウは目尻を下げ笑う。
「そうもこうも事実ですから。もうオッパのカットは編集!編集!尺ゼロ!」
「ユア、あんまり拗ねないで、ほら、今日は誕生日だよ」
「そのお祝いメッセージを疎かにしてるのは何処の誰ですか〜」
「ごめんね、でも疎かにはしてない。これからユアがもういい!ってなるくらい愛を伝えるつもりだもん」
「どうやって?」
ぶすくれた顔のままユアは眉を上げ、挑発的にソンウを見る。
「どうやってがいい?」
「それはオッパが考えてください」
「じゃあ、ユアのしたいこと全部するのはどう?」
ソンウはそう言って、ユアの転がるベッドに膝で乗り上げたかと思うと、顔の横に両手をつき、ユアに覆いかぶさる。
「…………えっちするの?」
「やだ?」
「…それはオッパがしたいことじゃないですか」
「ユアもしたいでしょ」
「……したくなくはない」
「ふふふ、じゃあしよう」
目を細めたソンウはゆっくりとユアと鼻同士をくっつけ、笑う。
「まず、なにしたい?」
「…………ちゅう」
「…かわいいね」
「今のは言わせられました」
「じゃあしない?」
「……いじわる」
「うん、ごめんね」
腕を曲げ、肘をついたソンウはユアの唇に自分のものを重ねる。食むように擦り合わせた唇を離し、また重ね合わせる。
首に腕を回したユアは、舌をソンウのものに絡めとられ背を逸らす。
歯列をなぞり、口内を舐め、舌を絡めるたびにびくり、びくりと顫える身体にソンウの口角があがる。
「ん、はァ……」
「きもちいい?」
ゆっくりと瞬きをしてからこくりと頷いたユアは、唇をてらてらと光らせ、頬は上気している。
おでこをくっつけたままでソンウは微笑み、もう一度、軽いキスをひとつ落とす。ユアの目はソンウをぼうっと見つめる。
「……おしまい?」
「どうかな」
「…どういうこと?」
「次はなにしたい?」
「………えっち…じゃないの?」
「そうだよ」
「…………じゃあつづき、しましょうよ」
口を尖らせ、小さな声で呟かれたその言葉に、今まで笑顔を保っていたソンウの顔はユアの頭のすぐ横にボスンと落ちる。
完全に覆い被さられたユアはソンウの肩にそっと手を添えながら目を瞬く。
「……オッパ?」
「…………ごめんなさい、オッパが悪かったです」
「…な、にがですか?」
「……邪な思いを持っていました」
「邪……?」
「えっちな感情をユアに抱いていました」
「……えっちもなにも」
「全部言わせようとしていました」
「……全部?」
「どこをどのようにどうしてほしいか」
「………それは」
「ごめんなさい」
いつのまにか首元に顔を埋められ、のしかかられたまま両腕で抱きすくめられたユアはグウ、と低い声をあげる。
「……オッパがしてほしいなら、言ってあげてもいいですけど」
「…………ほんと?」
「でもぜんぶは、はずかしい、ので……」
ガバリと起き上がったソンウは瞬くユアの目元にちゅっとキスを落とすと、満面の笑みで笑う。
「大好き」
「こんなことでそう言われるの、超複雑なんですけど」
「ふふ、好きだよ」
「まあ…ちょっと変態なオッパも、嫌いじゃないです」
「そんなこと言われたら調子乗っちゃう〜」
「ノリノリだったくせに」
ふふ、と口角を上げたまま、またキスの雨を降らせはじめたソンウにユアはオッパ、と声をあげる。
「ちょっと、ん」
「…なに」
「待って、ッお願い、したいこと」
喋り続けるユアに痺れを切らしたのか、ソンウはようやく顔を上げる。キスを止められて少し不満そうなその顔に、ユアは声を上げて笑う。
「したいことってなに?」
「おふろ、はいりたい」
「先に?」
「うん」
「いっしょに?」
「…うん」
「ハイハイわかってますよオッパは別で、う、え?」
目を見開いてこちらを見るその顔が可笑しく、ユアはまた声をあげて笑う。
「いっしょにお風呂、はいりませんか?」
「は、いる!入らせてください!」
「あははっ、そんなに私と入りたいんですか?」
「入りたいです」
「ふふ、かわいいオッパですね」
「可愛くないことしちゃうかも」
「えっちなことしにいくんでしょう?」
ゆるりと目を細め笑うユアにソンウの頬は僅かに赤く染まる。
「………いく」
「じゃあ起こしてください」
「…抱っこしていこうか?」
「結構です!」