I WANNA BE WITH YOU 11
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「どこ行くの?」
ソンウに後ろから手を引かれたユアはびくりと固まったあとゆっくりと振り返る。にこ、と笑ったユアに、ソンウも笑みを見せる。
「ん?」
「どこ行くの?」
「いや?寝に?」
「だからどこに?」
おかしな会話にソンウは笑みを漏らしながらも根気強く聞く。
「ん〜ん?」
「ふふ、なんで惚けるの?」
「なにが?」
「もう…」
「じゃあ〜私は寝ますね〜?」
ソンウの手を一瞬ぎゅうと握ったユアはその手を素早く解き、ボールプールの中に勢いよく飛び込む。満足そうに「おやすみなさーい!」と笑ったユアにソンウも苦笑しながらボールプールの傍まで歩み寄る。
「ユア…」
「いーじゃないですか!ジニョンイいないし!」
「そういう問題じゃないよ」
「オッパだって寝てたじゃん!」
「そこで寝ても疲れが取れないよ」
「じゃあオッパも一緒に寝ます?」
「話聞いてた?」
「きいてなーい!」
あっはっは!と大きな声で笑うユアの声に通りがかったジソンも苦笑する。ソンウはしゃがみ込み、ユアの頭を撫でる。
「ユア」
「いや!」
「自分の部屋で寝なきゃ」
「グァンリニこの前ジフニのお部屋で寝てたよ」
「……そうだね」
「私は今日ここで寝るの」
「……」
「したいこと全部しなさいって書いてあるもん」
「…そう」
ボールの中をもぞもぞと動きそっぽを向いたユアだったが、ソンウが静かに返事をすると、しばらく固まった後、ゆっくりと起き上がり、これまたゆっくりと振り返る。
「オッパ怒った?」
先ほどの勢いはどこへやら、眉を下げて小さな声で言われたその言葉に、ソンウは息を吐くように笑う。
「怒ったと思う?」
「んーん?でも呆れたでしょ?」
「ユアはまったく」
「わがままだからいやになった?」
「もう、わがまま言うなら最後まで言いなよ」
「だって…」
「もうちょっと粘ってたら俺も折れたかもしれないのに」
「だってオッパに嫌われたくないもん」
「かわいこちゃん」
「はい」
萎れながらもしっかりと返事をするユアにソンウは声を出してまた笑う。
「こっちみて?」
「はい」
恐る恐る顔を上げたユアに、満面の笑みのソンウはマイクに拾われないように口の形だけで好きの2文字を伝える。
「私も、」
目を見開いたユアは頬を微かに染めながら小さな声で返事をする。その答えに目元を緩ませたソンウはユアの手を取りボールプールから引き上げる。
「さあ、寝るよ」
「どこで?」
「どこにする?」
「選んでいいんですか?」
「どう思う?」
「じゃあ〜動物園!」
「ユアはほんっとにもう…」