I WANNA BE WITH YOU 11
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「キスマークってどうやってやるんですか」
「………………なんで俺にきく?」
「隣にいたから」
成年者のみの酒の席で、ユアは隣の席に座っていたダニエルに尋ねる。ダニエルは眉を顰めながらユアのそのまた隣の席を指す。
「向こう側にソンウヒョンいるじゃん」
「つけたい相手につけ方ききます?」
「ユアすっごい酔ってんな?」
「は〜?まだまだ酔ってませーん」
「珍しいね」
「ひとりで7本くらい飲んでるんですもん」
「まあそんだけ空ければこんくらいなっててくれないと」
「あー可愛い可愛い」
「ソンウニオッパ、もしかして今わたしの可愛さに気づいたんですか?」
「ユア、やっぱり飲み過ぎだよ」
ソンウが口を尖らせてソンウンを見るユアの前から焼酎の瓶をずらそうとするも、ユアはその手を捕まえて恋人つなぎにする。目を見開いたソンウにユアはふふ、っと綺麗に笑ったかと思うと、その手をダニエルの方へ持っていく。
「ちょっとつけてみてくださいよ」
「ハア〜〜?やだよ!」
「俺もやだよ!」
「なんでですかオンネルイズサイエンスなんでしょ?!」
叫んだユアは繋いだ手はそのままに、また焼酎を一杯煽る。
「あ〜あ〜あ〜」
「みんなキスマークつけたことあるんですか?」
「……」
「あるんですね〜」
「…………」
「え、待ってジフニも?!」
「名指しでガチのびっくりやめてください」
「やっばー」
「お願いされたんですよ」
「うわ、生々しい」
「じゃあなんて言えばよかったんですか!」
「酔っ払いにキレるなキレるな」
ジフンからジソンに標的を移したユアは摘んでいたポテトを振り回す。
「オッパは?」
「え、俺?」
「なんかそういうのしなさそう」
「んーまあ…やり方は知ってるけど…」
「じゃあちょっとつけてみてくださいよ」
ソンウの手をまた無理やりジソンの方へ持って行こうとするユアにソンウは「アー!アー!」と大きな声を出し抵抗する。
「あー!オッパ、うるさい」
「…ごめん」
「そんでなんでお前はソンウの手につけたがるんだよ」
「じゃあわたしの手につけますか?」
「………ソンウの手で」
「オイ!」
「ていうかあとでソンウヒョンに直接の教えて貰えば良いじゃないですか?」
「お〜ウジニそれ言っちゃう〜?」
「ん〜それもいいアイデアなんだけど」
そう言いながらソンウの顔を見るユアの目は既にトロンとしている。
「私もう眠いから、オッパに付き合ってらんない…」
ふふ、と笑ったユアはそう言ってソンウにしなだれ掛かる。
「…………え、?」
「まさか寝たの?」
「寝ました…」
「うっそだろ?!」
「お疲れ様です〜」
有志によるじゃんけんの結果勝ったダニエルがユアを負ぶって帰ることになったものの、ユアがソンウと繋いだ手を離すことを嫌がったために出来た可笑しな絵面が酔っ払い達によって撮影され、その大量の写真と動画が次の日のユアを大変に苦しめることになる。