I WANNA BE WITH YOU 11
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「……オッパぁ…」
「ん?」
「…さむい」
「ん〜」
撮影の待機中、ソファーに横になり膝枕に頭を預け眠るユアは寝ぼけ眼で呟く。
スタイリストからブランケットを受け取り掛けてやった、ユアが借りている太腿の持ち主はウジンだ。
あまりにも自然に行われたそのやりとりに、隣のソファーに座っていたデフィが怪訝な顔をする。
「ヒョンいつからヌナのオッパになったの?」
「俺もわからん」
「でも返事したじゃん」
「なんとなく」
ふたりの声が眠りを邪魔するのか、ユアが「ん〜」と声を上げる。寝返りを打ち、ウジンのお腹に顔を埋める。
「………オッパたち、うるさい…」
「……」
「……」
「……これはやばいね」
「……ん」
「うわ〜〜」
「……うるさいと起きるぞ」
「でもさ!これヒョンたちはいっつも言われてるわけでしょ?!狡くない?」
狡いもなにも、という気持ちを込めてデフィを見て、そのまま目を逸らし肩をすくめるウジンに、デフィはその兄の肩をバシンと叩く。
「ヤ〜お前…」
「ン、んん〜!」
そう言って伸びをしたユアは、大きな欠伸を零しながらウジンの膝から起き上がる。
まだしっかりと眠りから覚めたわけではないのか、ユアはとろんとした目でウジンを見る。
「……オッパじゃないね」
「…うん」
アレ?と首を傾げるユアにデフィが言う。
「ねえ!僕のこともオッパって呼んでよ!」
「……タメ口タイム?」
「あ!それでもいい!」
「良いよ」
まだ完全に覚醒しきっていないユアはふわふわと笑いながら了承する。
「ウジニもする?」
「……ん」
「ふふ、いいよ」
「それで本当のヒョンたちにはタメ口ね!」
「難しいやつだ」
用意スタート!そう叫んだデフィは自分の膝を叩く。
「ユアヤ、オッパの膝で寝な」
「デフィがオッパぶるの、なんか変〜!」
「ア〜〜!オッパ!僕がオッパなの!!」
何度も膝を叩きながら叫ぶデフィにユアはクスクス笑いながらウジンに擦り寄る。
「私ウジニオッパの膝が好きなの」
「…ヤーユア、くっつくな」
「お〜?なんで〜?」
「なになに、なにしてるの」
「グァンリニオッパ〜」
「オッ、パ?」
急に慣れない呼び方をされ固まるグァンリンを指差してデフィが笑う。
「お?タメ口タイム?」
「ソンウニもする?」
「俺まだやるって言ってないんだけど」
「ヌナって言ってごらん」
「あ〜ヌナ!俺食べたいものあるんですけど!」
「それはデフィオッパに言って〜」
「あー!ヌナ!」
「お?今お前が長兄じゃないの?」
「おお!ヒョンって呼べ!」
めちゃくちゃなタメ口ゲームにユアの笑いは止まらない。カラカラと笑っているユアに撮影が終わったらしいソンウたち残りのメンバーが合流する。
「なにやってるの?」
「ソンウヤ、ここ座りな」
自分の隣を叩きながら言うユアに固まるソンウ。先ほどの自分の姿をここで見たグァンリンは手を叩いて笑う。
「ヤーソンウ、ユアが呼んでるんだから早く座れ」
「……はい、ヒョンニム」
デフィの一言にゲームを察したらしいソンウは吹き出しながら返事をする。
「アー!ユアヌナ〜!僕チキン食べたいんですけど〜」
「ジソンア〜〜!そうなの?ヌナと一緒にチキン頼む?」
「はい!はい!」
「ヌナ」
「ん?」
ジソンとユアがふざけている姿を見たソンウは自分もとユアに声をかける。
「俺もお腹すいた」
「じ、じゃあ…うちにラーメン食べにくる?」
「ヤー!」
「なんでだよ!」
「やめろ!」
思わずそう言ってしまったユアにメンバーたちは一斉に突っ込むが、ソンウはひとりニコニコと笑顔を見せる。
「でも〜〜!こんなに色気のある弟が悪い!」
「伊達にヌナより2年多く生きてないですから」
「うわぁ〜〜!いまのは言わされたの!本心じゃない!」
「じゃあ、ヌナ…俺とラーメン食べに行かないんですか?」
上目遣いで寂しそうに言われたその台詞に、ユアの胸はきゅんと高鳴る。
「ソンウとラーメン……行く」
「オイ」
2人の小芝居に砂を吐いていたソンウンのツッコミがスタジオに大きく響き渡った。