I WANNA BE WITH YOU 11
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「オッパ!」
授賞式が終わり、舞台に集まっていた歌手たちだったが、その中のひとり、ユアがそう叫んで走り出した視線の先にはVIXXの兄たち。向こうもユアに気づいているようで、サンヒョクが腕を広げている。
「ヒョギオッパ!」
そう言って飛びついたユアだったが、サンヒョクも動じることなくユアを受け止める。
首に手を回し完全に抱えられる、身長差がそれなりにあるユアとサンヒョクだから出来る、この二人のいつもの様子だった。
「ユア、軽くなった?」
「3キロ落としました」
「なんでなんで?」
「会社が」
「デブって?」
「え〜い、ビニオッパ〜そこまでではないですけど!」
サンヒョクに抱っこされたままメンバーたちと喋るユアにソンウが追いつく。
「ソンウオッパ!ウリオッパたちです!オッパたち!ウリソンウオッパです!」
これが“あの”「ソンウオッパ」か。笑顔で挨拶をするVIXXの面々にそのような雰囲気を察する。自分も挨拶を返し頭を下げる。
「ユアがいつも迷惑かけてます」
「いえ、そんな」
「そうですよ、私が一番しっかりしてます」
「それはないけど…」
「ちょっと!」
ハギョンの言葉にユアが巫山戯る。
「ヒョギ先輩は」
「先輩!」
「ヤーユア、話し中だぞ」
「ごめんシギオッパ、でも先輩だって!」
吹き出したユアはサンヒョクに抱かれたままケラケラと笑う。首に手を回しているユアはサンヒョクと向かい合った体勢になる。
「先輩だって!オッパ24歳でしょう?タメ口でいいよね?」
「いいよ」
「ほら〜」
「ユア、そういうのは強要するものじゃないよ」
「そうだけどー」
この後ユアはVIXXメンバーたちのことをヒョンと呼ぶのはどうか提案し、その攻防はジソンが呼びに来るまで続く。
別れ際に今生の別れかというほど盛大に涙を流しメンバー全員と抱き合ったユアは、他の出演者たちから相当な注目を集めて舞台から降りることになった。