I WANNA BE WITH YOU 11
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こんな気持ち初めてなんだ
ひょっとしてこれが恋なのかな
なんだこれ ときめきを感じてる
それぞれが自由に過ごすことのできる短い休息時間。リビングに集まっているのはシャワーも済ませ、あとすることと言えば寝るだけの者たちだ。
その中のひとり、ユアはソファーに寝転びスマートフォンを弄っている。
Wanna beをアカペラで途切れ途切れに歌っていたユアは、スマホから目を離し言う。
「ミニョンオッパも感じたことあります?」
「なにを?」
「ときめき」
「ン〜〜どうだろ」
「ウリジフニは?」
「まあ……あるっちゃある、かも?」
「ふ〜〜ん?」
ニヤニヤしながらこちらを見るユアにジフンも仕返しとばかりに訊く。
「ヌナはあるんですか?」
「うん」
胸を張って得意げに答えるユアに悔しくなったジフンは追撃とばかりに言う。
「いつですか」
「いつ……いつ??それちょっと難しい質問だね」
完全にスマホを手放し真剣に悩みだしたユアに、一人がけソファーに座り今まで黙って話を聞いていたソンウンが言う。
「彼氏に膝枕されながらその質問をまじめに考えられるお前を尊敬するわ」
「俺もそう思います」
同意したミニョンなど御構い無しに、今ソンウの存在を思い出したかのようにユアは質問する。
「そうだ!オッパも感じたことあります?」
「俺?」
「うん」
「…あ、あるよ」
向かいのソファーに向いていたため横向きになった姿勢から仰向けになりソンウの顔を下から覗き込むユアに、ソンウは目を合わせながら戸惑う。
まさか自分にお鉢が回ってくるとは思わなかったのだ。
「そりゃ当然あるだろ〜」
面白がるミニョンが茶々を入れる。
「いつ感じたんですか?」
目を輝かせながらこちらを見るユアに、ソンウは今の気持ちを正直に伝えることにする。
「い、いま…?」
何か言おうと口を開けたまま固まったユアと一気に静まり返ったリビングに、何処かの部屋から漏れてきた誰かの笑い声がよく聞こえる。
「そうなんですね」
「……そうなんです」
感心したように呟かれたその言葉にソンウの耳は赤くなる。
静まりかえった居心地の悪いリビングにソンウンの怒鳴り声が響く。
「あ〜〜!ユア!今はその答えじゃないだろ!」
「あ、そうなんですか?」
「おぉ!」
「じゃあなにが正解なんですか?」
「それは…まぁ…」
「あ!それじゃロールプレイしましょうよ」
「ハァ?!」
笑顔でそう宣言したユアは相変わらずソンウの膝に頭を乗せたまま向かいのソファーを指差して言う。
「ミニョンオッパがソンウオッパ役で、ソンウニオッパが私役で、してください」
「なんで俺がそんなこと」
「ミニョンオッパ、いいですよね」
「うん、いいよ」
「なんでお前こういう時はノリノリなの?」
黙って成り行きを伺っていたジフンにもユアは笑顔を向ける。
「次はジフンの番だからね、心の準備しといて」
「な、なんで俺もするんですか」
「それは…面白そうだから」
「嫌ですよ〜」
「彼氏は誰でも好きなの選んでいいよ、ウジニがいい?呼んでこようか?」
「ウジニシャワー中です」
「あ〜〜じゃあグァンリニかな?」
「人選がリアル」
あ〜〜!と頭をかき毟りながら叫ぶジフンに、ちょうどバスルームから出てきたウジンがユアに捕まり、結局膝枕しさせられることになることになったのだった。