I WANNA BE WITH YOU 11
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「今日ヌナとオソロみたい」
そう言うジフンが着ているのは紺と赤のストライプシャツにトミージーンズのサロペット。
対してユアは、ラルフローレンの赤と紺のラガーシャツにトミーヒルフィガーのデニムのショートパンツ。大きめのシャツをフレンチタックインし、ざっくりと着こなしていた。
「ほんとだ」
「これでヌナの髪の毛がピンクだったら完璧なのに」
「そうしようかな?」
本気か冗談かわからないやり取りをするのが、いつもこの二人の常だった。
「ところでヌナ、寒くないの?」
室内にも関わらず多くのメンバーたちはコートを着たままだったのだが、ユアはバンから移動する時もアウターを着用していなかった。
「ジフンがヌナのことコートに入れてくれるの?」
「おん、いいよ」
ニヤニヤとしながら言うユアに、同じくニヤニヤとしながら答えたジフンは自分のアウターの前を広げる。
バフッと音を立ててジフンの胸に飛び込んだユアは背中に手を回しながら「んふふ」と笑いを漏らす。
「あったか〜い」
「うわ〜このヌナほんとに入ってきた」
「だめだったの?」
「ジフンの胸はたかいよ〜10秒300ウォン」
「ムム……30分お願いします」
そう言ってあげていた顔を再び胸に埋める。
ユアが「ジフナいい匂い〜」と言いながらおでこを擦り付けると、「ファンデがつく!」とジフンが悲鳴をあげる。声を上げて笑うユアの肩をジフンは引き剥がす。
「そろそろ出るって、ウジニが呼んでる」
「みんな並んでるじゃん」
「ヌナが甘えたしてるから」
「ジフニがヌナに甘えてるんでしょ?」
「俺がいつ」
「いーまー」
「は〜〜このヌナは」
「ヤージフナ。お前が連れてこないでどうすんだよ」
いつまでも終わらないやり取りに痺れを切らしたウジンがユアを連れにくる。
「いーもんね〜可愛くないジフニじゃなくて、ウジニに胸貸してもらうもん」
そう言ってウジンの胸に引っ付いたユアだったが一瞬のうちに剥がされる。
「やめてください」
「残念でしたね」
ニヤニヤしながらこちらを見ているジフンに顔を背けながらいーもん!と叫ぶ。
「グァンリナ〜私をコートに入れて〜」
そう言いながらグァンリンの元に向かおうとしたユアだったが、「だからもう出るんですって」とウジンに首根っこを捕まえられる。
「あ〜〜心が寒い〜」
舞台袖からファン達のいる客席まで漏れていたらしいこの一連の騒ぎ声に、この後のサイン会でファンに散々からかわれることになるのを、ユアまだ知らない。