I WANNA BE WITH YOU 11
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「ユア、それちょっとやりすぎ」
そうミニョンに言われたユアはポーズと表情を維持したまま言う。
「そうですか?」
歌謡祭のレッドカーペット、セクシーな雰囲気を指示されたユアは、希望に答えるためジャケットのボタンを外し、結ばれていたベロアのリボンを解き、シャツのボタンを上から三つ目まで外していた。
シャッターが焚かれ続ける中、シャツを軽く引っ張ったり、髪を触ったり、お題に沿ってポーズをとる。
ウジンを挟んで隣にいたミニョンはユアを一瞥した後軽く注意をしたのだが、ユアはどこ吹く風だ。
ミニョンの声を受けてユアを見たウジンも軽く眉を顰める。
レッドカーペットでの撮影、挨拶を終えたワナワンは固まって楽屋に移動となる。
「ヌナ、あとでヒョンに叱られるんじゃない」
「なんで?」
自分でリボンを結びなおしながらユアはウジンを見る。
「あんなポーズとって」
こちらを見ながら首をかしげるユアに首元を見ると、少し傾いていたそれにウジンの手が伸びる。
「どんな?」
「セクシーなやつ」
「シャツ開けただけなんだけど」
「彼氏としては嫌でしょ」
「か、彼氏」
顔を赤くしてウジンから目を逸らすユアにそこは恥ずいんかい、と突っ込みが入る。
「俺がオッパなら嫌」
肩を抱きながらそう言ってきたミニョンにユアは反論の声を上げる。
「え〜〜ミニョニオッパそんな心狭いんですか?」
「俺も嫌だ」
「ウジニも?」
ユアが驚きの声を上げると前にいたジフンがなんの話?と振り返る。
「ユアヌナがセクシーポーズ取った話」
「どんな?」
「そんな大したもんじゃないよ、ちょっとシャツ開けたくらい」
「ボタン三つ開けてあんな顔して?」
「どんな顔よ」
「誘ってる顔」
「そんな顔してないし!」
「してました〜」
「お前が彼氏だったら嫌だろ?って話」
「まあ〜俺も嫌ですけど…」
だろ?というふたりにユアは唇を尖らせて「でも仕事じゃない」と文句を言う。
「でも、ソンウヒョンも似たようなことしてましたけど」
「エッ」
「なにヌナ」
「ユア、気になるの」
ニヤニヤとこちらを見たミニョンに顔を背けながらいいえ!と大きな声で答える。
「ソンウがどんなことしてたか気にならない?」
「あんまり?」
「もうツイッター上がってますよ」
そう言ってジフンが差し出した動画には、ジャケットをはだけシャツのボタンを開け肌を見せているソンウの姿。
「…………」
「どう?」
「彼女から見て」
「でもお仕事ですもんね」
「………」
黙り込んで画面を見つめるユアにそのまま動画は進み、順番にメンバーが映されユアの様子も流れる。
「アッエッ…ヌナこんなことしたの?」
「うわ〜〜エッロ」
「もう!いいです!」
そう言って渡されていたスマートフォンをジフンに追いやる。
「これを見たソンウの反応が楽しみだわ〜」
「わざわざ見せないでください」
「手が滑っちゃうかもしれないし」
「ほんっとうにやめてください!」
そのユアの叫び声に振り返ったソンウにジフンが手を滑らせ、動画を見たソンウが頭を抱えることになったのはまた別のお話。