10話
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今日の順位発表式はソンウとユアの席が隣り合って設置されていた。
「お!オッパ!なんでここに?!」
ソンウも着席してからそれを知ったのだが、自分の名前が書かれている席のとなりにソンウが座っていたため後から入場したユアがそう叫び、その時ちょうど入場ポーズを撮影していたらしいテドンにあとでちょっと叱られた。
順位発表式にも関わらず撮影中のふたりの機嫌は大変良いもので、耳打ちし合う二人の前をカメラが何度も通ることとなった。
休憩の声がかかると練習生たちはトイレに行ったりメークを直したり立ち上がって体を動かしたりそれぞれ思い思いに過ごすものだが、ユアもその例に漏れず小さなミラーとリップを取り出す。
ユアがVIXXとしての活動時は口紅もティントも自由に使っていたのだが、プデュの撮影が始まってからは色付きのリップクリームを使うようにしていた。
塗り終わり両唇を合わせ馴染ませていると、ソンウがポケットを探りながら声をかけてくる。
「俺リップ失くしたかも」
「部屋に置いてきたんじゃなくて?」
「分からないけど、ポケットにない」
「私の使いますか?ちょっと濃いめの赤だけど」
そう言ってリップを差し出せば、ソンウは大きく目を見開きこちらを見る。
ユアは唇に色がなく、多少明るめのものをつけないと顔色が悪くなるため色付きの中でも赤みの強いものを持ち歩いていた。
いつまでも受け取られないそれに色が気に入らないのかと思って差し出した手をひっこめようかと思ったがソンウの手によって手首ごと捕まえられた。
「かりる」
笑顔でそういうソンウにつられてユアも笑顔になる。ふにゃりと笑ったユアは
「今日とっても機嫌がいいですね。オッパの笑顔好きです!」
そう言いのこし、トイレに行ってしまった。
殺し文句を言われ取り残されたソンウはユアのリップを使う事もせず、ユアの隣に座っていたヒョンソプに声を掛けられるまで固まっていることしかできなかった。
「ヒョン、それ使わないんですか?」
ニヤニヤしながら聞いてくるヒョンソプに「どうするべき」と真顔で聞いてくるあたり本気でこたえているらしい。
「俺だったら塗りたくります」
ユアが帰ってくるまでに塗りたくっておこうと必死になったソンウだったが、それを見事にカメラに抜かれ、放送を見たユアに笑われたのはまた別のお話。
「お!オッパ!なんでここに?!」
ソンウも着席してからそれを知ったのだが、自分の名前が書かれている席のとなりにソンウが座っていたため後から入場したユアがそう叫び、その時ちょうど入場ポーズを撮影していたらしいテドンにあとでちょっと叱られた。
順位発表式にも関わらず撮影中のふたりの機嫌は大変良いもので、耳打ちし合う二人の前をカメラが何度も通ることとなった。
休憩の声がかかると練習生たちはトイレに行ったりメークを直したり立ち上がって体を動かしたりそれぞれ思い思いに過ごすものだが、ユアもその例に漏れず小さなミラーとリップを取り出す。
ユアがVIXXとしての活動時は口紅もティントも自由に使っていたのだが、プデュの撮影が始まってからは色付きのリップクリームを使うようにしていた。
塗り終わり両唇を合わせ馴染ませていると、ソンウがポケットを探りながら声をかけてくる。
「俺リップ失くしたかも」
「部屋に置いてきたんじゃなくて?」
「分からないけど、ポケットにない」
「私の使いますか?ちょっと濃いめの赤だけど」
そう言ってリップを差し出せば、ソンウは大きく目を見開きこちらを見る。
ユアは唇に色がなく、多少明るめのものをつけないと顔色が悪くなるため色付きの中でも赤みの強いものを持ち歩いていた。
いつまでも受け取られないそれに色が気に入らないのかと思って差し出した手をひっこめようかと思ったがソンウの手によって手首ごと捕まえられた。
「かりる」
笑顔でそういうソンウにつられてユアも笑顔になる。ふにゃりと笑ったユアは
「今日とっても機嫌がいいですね。オッパの笑顔好きです!」
そう言いのこし、トイレに行ってしまった。
殺し文句を言われ取り残されたソンウはユアのリップを使う事もせず、ユアの隣に座っていたヒョンソプに声を掛けられるまで固まっていることしかできなかった。
「ヒョン、それ使わないんですか?」
ニヤニヤしながら聞いてくるヒョンソプに「どうするべき」と真顔で聞いてくるあたり本気でこたえているらしい。
「俺だったら塗りたくります」
ユアが帰ってくるまでに塗りたくっておこうと必死になったソンウだったが、それを見事にカメラに抜かれ、放送を見たユアに笑われたのはまた別のお話。