8話
夢小説設定
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新しい評価の発表のため、講堂に集められた60人の練習生たち。
その間ポジション評価が終わったばかりなのに早すぎる。
つまり何が言いたいかというと、
また引越しだ。
ハア、とため息をつくユアに、一緒に講堂へ来たミニョンが顔を覗き込んでくる。
「ユア、最近ため息多いね」
「そう?」
「なにか心配なことでもあるの?」
「ここにいたら心配じゃないことの方が少ないよ…」
「それはそうだ」
楽しそうに笑うミニョンにユアもつられて笑顔になる。
「それそれ」
「どれ?」
「最近あんまり笑ってなかったよ」
「そう?そんなことないけど」
「最近ソンウとも一緒にいないし喧嘩でもした?」
「そ、んなこともないけど」
今考えていたことはそれでは無いが、それも悩みの種の一つには変わりない。
心臓が一つ大きく鳴って、顔が赤くなる。
フッと片頬をあげて笑ったミニョンはユアから目をそらして前を向いた。
ユアとミニョンの座っている後ろの席からは、前の方に座るソンウの姿がよく見えた。
ミニョンはソンウを見ているんだろうが、あれから彼を避けているユアには、もし一瞬でも目があったら、と考えると、絶対にそちらを向くことはできなかった。
唯一の救いとしては、ソンウの方もユアを気遣ってか声をかけてこないことだ。
シューズを見つめたままじっとしていると、BoAがはいってきたのだろう、講堂内が活気で溢れる。
「オッパ……助けてください…」
小さく囁いた声がこのどよめきの中でミニョンの耳に届いたのか定かではなかったが、膝に置いてあった手を大きな温かい手に握られたことで、心の隙間が少し埋まった気がしたのは確かだった。
その間ポジション評価が終わったばかりなのに早すぎる。
つまり何が言いたいかというと、
また引越しだ。
ハア、とため息をつくユアに、一緒に講堂へ来たミニョンが顔を覗き込んでくる。
「ユア、最近ため息多いね」
「そう?」
「なにか心配なことでもあるの?」
「ここにいたら心配じゃないことの方が少ないよ…」
「それはそうだ」
楽しそうに笑うミニョンにユアもつられて笑顔になる。
「それそれ」
「どれ?」
「最近あんまり笑ってなかったよ」
「そう?そんなことないけど」
「最近ソンウとも一緒にいないし喧嘩でもした?」
「そ、んなこともないけど」
今考えていたことはそれでは無いが、それも悩みの種の一つには変わりない。
心臓が一つ大きく鳴って、顔が赤くなる。
フッと片頬をあげて笑ったミニョンはユアから目をそらして前を向いた。
ユアとミニョンの座っている後ろの席からは、前の方に座るソンウの姿がよく見えた。
ミニョンはソンウを見ているんだろうが、あれから彼を避けているユアには、もし一瞬でも目があったら、と考えると、絶対にそちらを向くことはできなかった。
唯一の救いとしては、ソンウの方もユアを気遣ってか声をかけてこないことだ。
シューズを見つめたままじっとしていると、BoAがはいってきたのだろう、講堂内が活気で溢れる。
「オッパ……助けてください…」
小さく囁いた声がこのどよめきの中でミニョンの耳に届いたのか定かではなかったが、膝に置いてあった手を大きな温かい手に握られたことで、心の隙間が少し埋まった気がしたのは確かだった。