序章『そんな君らはサイコパス』
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人間より機械がよりパニックを起こしているかのように、事実とは異なるであろう警報が爆音で店内に鳴り響く。
それがコンビニの客全員の携帯端末から流れるので、遠くの爆発音と混ざって最悪なまでに鼓膜を刺激する。
星は思わず屈んで頭を抱えた。
うるさい!!!うるさいうるさいうるさい!!!
思わず瞼さえも強めに瞑ってしまう。四方八方から打ち鳴らされる警報は、私達に苛つきと動揺、そして恐怖を与えた。
「わぁあああああん!あぁあああああん!!」
母親に抱き抱えられている赤子が大声で泣き始める。それを聞いた男が怒鳴り声をあげる。それを聞いた店員の女性が泣き声を漏らす。それを聞いたお爺さんがもごもごと心配の声をかける。
事態は、最悪だった。
(なんだこれっ・・・怖い──怖い怖い!!嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ・・・っ・・・誰か、どうにかしてっ!助けて!)
足を掬われそうな恐怖が、脳内を駆け巡る。本能がそうさせているのか、段々と周りの音が遠ざかっていく。
視界には畳んだ両足と、影で暗い店の床。視線を落とせば、爪先が・・・否、全身が震えているのが分かった。
あまりに突然の出来事に、星は警察を呼ぶどころか外に出る事さえ忘れていた。定期的に揺れる店内で身動き取れず縮こまっている。
視界さえもクリアになろうとした刹那、全ての音を黙らせる音が、辺りに響き渡った。
ガァン!!!
静寂と血が、星を襲った。
前方でやや屈み様子を見ていた学生の青年に"穴が空いている"
その穴が銃による傷口なのだと気付くのに何分も費やした。
気付いたのは、青年が血を吐いて倒れたと同時に見えた──ボヤけた視点を定めたその先。
お会計をする為に置かれているレジから銃が生えている。
その銃口からは煙が上がっており、青年を撃った事を残酷にも証明していた。
というか・・・え・・・?撃ったって・・・
「何・・・」
次の瞬間、レジが見境なく銃を発砲し始めた。
それは棚の食品を撃ち、子供を庇う母親を撃ち、冷凍庫のガラスを撃ち、本棚の冊子を撃った。
「いやあぁあっ・・・・・・!」
激しい銃撃音でようやく危険を察知する。星は慌てて近くのトイレに駆け込み、鍵をかけた。
何が起こっているのか全く分からないが、扉に縋りついた時に腹の虫が鳴り、自分が空腹だった事を思い出した星だった。
それがコンビニの客全員の携帯端末から流れるので、遠くの爆発音と混ざって最悪なまでに鼓膜を刺激する。
星は思わず屈んで頭を抱えた。
うるさい!!!うるさいうるさいうるさい!!!
思わず瞼さえも強めに瞑ってしまう。四方八方から打ち鳴らされる警報は、私達に苛つきと動揺、そして恐怖を与えた。
「わぁあああああん!あぁあああああん!!」
母親に抱き抱えられている赤子が大声で泣き始める。それを聞いた男が怒鳴り声をあげる。それを聞いた店員の女性が泣き声を漏らす。それを聞いたお爺さんがもごもごと心配の声をかける。
事態は、最悪だった。
(なんだこれっ・・・怖い──怖い怖い!!嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ・・・っ・・・誰か、どうにかしてっ!助けて!)
足を掬われそうな恐怖が、脳内を駆け巡る。本能がそうさせているのか、段々と周りの音が遠ざかっていく。
視界には畳んだ両足と、影で暗い店の床。視線を落とせば、爪先が・・・否、全身が震えているのが分かった。
あまりに突然の出来事に、星は警察を呼ぶどころか外に出る事さえ忘れていた。定期的に揺れる店内で身動き取れず縮こまっている。
視界さえもクリアになろうとした刹那、全ての音を黙らせる音が、辺りに響き渡った。
ガァン!!!
静寂と血が、星を襲った。
前方でやや屈み様子を見ていた学生の青年に"穴が空いている"
その穴が銃による傷口なのだと気付くのに何分も費やした。
気付いたのは、青年が血を吐いて倒れたと同時に見えた──ボヤけた視点を定めたその先。
お会計をする為に置かれているレジから銃が生えている。
その銃口からは煙が上がっており、青年を撃った事を残酷にも証明していた。
というか・・・え・・・?撃ったって・・・
「何・・・」
次の瞬間、レジが見境なく銃を発砲し始めた。
それは棚の食品を撃ち、子供を庇う母親を撃ち、冷凍庫のガラスを撃ち、本棚の冊子を撃った。
「いやあぁあっ・・・・・・!」
激しい銃撃音でようやく危険を察知する。星は慌てて近くのトイレに駆け込み、鍵をかけた。
何が起こっているのか全く分からないが、扉に縋りついた時に腹の虫が鳴り、自分が空腹だった事を思い出した星だった。
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