はじまり
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「おや!夢少女じゃないか!!!入学おめでとう!久しぶりだね!」
「…緑谷、でかくなったな。入学おめでとう」
八木先生と相澤先生がやってきた。両親の担任だった先生と、父の恩師…
彼らは、父との交流がずっと続いており、たしか結婚式や私が生まれたときにも駆け付け、幼少期に何度か会った記憶がある。
おぼろげな記憶を思い起こし、二人の姿をみる。
『ごぶさたしております。ありがとうございます、これから、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします』
「いやあ、きれいになったね~それに、成績優秀ときたら緑谷君たちも鼻が高いね」
「どうだ、緑谷たちは元気か?活躍はテレビで見てるが、忙しくて最近は会ってないからな」
「yeah!!今朝もやってたよな~夫婦そろって大活躍だな!!」
「耳元でしゃべるなマイク」
「連絡ありましたけど、ヒーローの数のわりに楽な事件だったみたいですよ」
「お前は行かなかったのか心操?」
「ええ、俺に連絡する前に結構集まったみたいですよ。緑谷はいつも速いですしね」
目の前で両親の話が盛り上がる。___早くここから去りたい。そう思いながら、ぼんやりとその様子を眺める。
すると、突然話を振られる。
「緑谷たちは元気か?」
誰に聞かれたのだろうか、分からない。ぼんやりとしていた意識を覚醒させ、教師陣を見る。
『さあ、どうでしょうか…長らく両親とは顔を合わせていませんので、私には分かりかねます。それでは、そろそろ教室へ行きますね。失礼します』
軽く頭を下げ、すぐに職員室を後にする。
___なんて、居心地の悪い空間だ。
in職員室
「ねえ相澤君」
「…はい」
「彼女、すごく怖い顔してたね」
「あいつら…娘の状態に気づいてんのか」
雄英の教師は全員、彼女の幼少期を知っていた。実際に会っていなくても、緑谷たちが写真を見せてくれていた。
しかし、先ほどまで目の前にいた彼女は、かつて、明るく満開の花のように笑顔を咲かせていた少女ではなかった。
その場の教師陣は、すでに職員室を後にした彼女の変化に、それぞれ様々な感情を…複雑な思いをはせた。
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