はじまり
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朝食を済ませると、手早く食器を洗い、歯を磨き、鏡の前で全身チェックを済ませると、ピカピカのローファーを履いて家を出た。
のんびり歩いて20分ほどで着く道を、ただ前を向いて歩く。
桜の花びらが風に舞い、散っていく。足元には、踏まれてぐちゃぐちゃになった花びらが無残にも落ちていた。
『ぐちゃぐちゃだ…』
私は止めてしまった足を、再び動かした。
目の前にそびえ立つのは、あの雄英高校…。かつて、両親が卒業した名門校。
そして、今日から私の通う学校。
ふぅ…と息を吐き、門をくぐる。生徒玄関へ行き、靴箱で靴を履き替える。教室へは向かわずに、先に職員室へ向かう。
広い廊下を歩き、職員室の札を見つけ、扉に手をかける。ガラッ__
『失礼します。今年度入学の普通科の緑谷ですが、式典担当の先生はいらっしゃいますか』
何かの話し合いの最中だったのか、教師陣が固まって集合していた。私の声に全員が反応し振り返る。
『…申し訳ありませんでした。お取込み中のようですので、外で待機しています』
「いや!構わないさ!やあ!君がデクの娘さんだね。大きくなったね!さあ、こちらへおいで」
ねずみ…否、根津校長が紫頭のもじゃもじゃに登って、独特のテンションで私を呼ぶ。いや、それより誰の頭に登ってるんだ…
私は、呼ばれるがまま教師陣に近寄る。
「緑谷君、入学おめでとう!いや、しかし優秀だね~ぶっちぎりの成績だったよ!」
『ありがとうございます。ところで、式典担当の先生は?』
「私!拳藤だよ!式典って言っても、雄英は基本教師陣のやり方が自由だから、特にヒーロー科は式典に出席しないクラスが多いんだ。だから、あんまり緊張しなくていいからね!」
『はい、特に緊張はしていないので問題ありません。手順さえ教えていただければ結構です』
「あ、そ、そう?じゃあ、えっと…」
拳藤先生に手順を教えてもらい、体育館の見取り図を見ながら進路も確認する。
「ま、こんなもんだね。ほかに質問はある?」
『いえ、ありません。ありがとうございました。それでは…』
拳藤先生にお礼を告げ下がろうとした、その時…
ガラッ__