短いお話し.⋆𝜗𝜚
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窓の外ではしとしとと雨が降り続いている。
ぼんやりとしながらまだ慣れない環境や、やまない雨に憂鬱な気分を感じていた。
「主様、退屈してないかい?」
「…ミヤジさん」
不意に背後から声がして振り返るとミヤジさんが立っていた 。
「"さん"はいらないよ…といってもまだ来たばかりで執事の存在に慣れないと言っていたか」
少し眉毛を下げ困ったように笑うミヤジさん。
「すみません、元の世界では一般人でしたしミヤジさんのような年上の方を呼び捨てするのに慣れていなくて…」
「謝らないでくれ。主様のペースで少しずつ慣れていけばいい、主様がこのデビルパレスでリラックスできる環境を作るのも私の役目だからね」
ここの執事はみな優しい。
"主"という立場、生活に慣れない私にゆっくりと寄り添って少しでも快適に過ごせるよう尽くしてくれている。
そんな彼らにいつまで経っても遠慮してしまう自分が少し嫌だった。
「主様が退屈してるだろうと思ってアロマキャンドルを持ってきたんだ」
「今日は日光浴ができなくて私も退屈していたんだ、一緒してもいいかい?」
「もちろん、ありがとうございます」
「この香りにはね、心を癒す効果があって━━━━」
私は雨の降る窓を背景にミヤジさんを眺め、次第に香ってくるほのかな香りと心地の良い声に身を預けていた。
………
……
…
「…おやすみなさい、ももこ様」
遠のく意識の先では穏やかな表情のミヤジさんがいた気がした。
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