俺には姉ちゃんがいる
実は弟もいるし、姉ちゃんもいるから3人姉弟といったところか
俺達姉弟は仲が良い方なんだろうとは思うが、姉ちゃんは俺達を心配し気にかけてくれている
いわゆる過保護(であってるのか?)なんだろう



そんな姉ちゃんは俺が演劇を始めることに対してすごく応援してくれた
変わろうとする俺を後押ししてくれたことは凄く感謝している
だが…そんな姉ちゃんは少しばかり心配性で…
いや、少しというのがあっているのかイマイチよく分からないが…
姉ちゃん曰く俺や弟の事が大好きらしい
























prrrrrr
ーピッー


『じゅうちゃーん!元気にしてる〜?私ね、じゅうちゃん居なくなってから寂しくて寂しくて夜も眠れないの〜』

早く会いたい〜と電話越しに大きな声で話しているこの人が俺の姉ちゃん

「姉ちゃん眠れねぇのか?」

『もちろんだよ〜だからね、じゅうちゃんに会いに行くから待っててね!大好きだよ♡』


電話に向かってチュッとキスをする姉ちゃんは相変わらずだった
というか聞き間違いかもしれねぇが何か良くない言葉が聞こえた気がする


「姉ちゃん…寮に来んのか?」

『もっちろーん!じゅうちゃんお世話になってるんだもん、ご挨拶も兼ねて…ね?』

じゅうちゃんの大好きな特製プリン作っていくから〜
と言われたら本当は会わせたくなかったが仕方ない

「分かった、プリン楽しみにしてる」



正直なところ姉ちゃんが俺らを好きなように、俺らも姉ちゃんが好きだから他の男なんかに会わせたくないだなんて思ってるとは姉ちゃんは微塵も知らないだろう