小説あとがき

合縁鬼縁

2023/01/21 15:27
中編
 合縁鬼縁のあとがきみたいなものです。

 今回は、全体的なことと、アップした柳、仁王、丸井、柳生の4作分を書いていきます。このシリーズは全て書くと長くなってしまったため、別になくてもいいかと思った描写を削ったりしました。その削った内容などを書いたりしています。
 読了後にお読みください。
 

合縁鬼縁
 タイトルは四字熟語の合縁奇縁から。
 今作はほとんどが人外夢主です。夢主が人間でも怪奇があったり。個人的に怪奇シリーズが好きなので書いていて楽しかったです。朱川湊人さんの作品とかが好きで、今回はそこからインスピレーションを受けたものがあったりします(柳や切原や幸村)。


黄昏の逢瀬
 柳さんお相手。時系列は中三以上といった感じで。夢主は故人です。立海メンバーとは顔見知りです。
 柳さんは好きなタイプが最新版だと一途な人ということになってますね。一途かあ、成る程なあとか考えていたら、彼が一途になってしまいました。けど、柳さんも一途っぽそうですよねと思いながら。
 よくある設定と場面で、第一話ということもあり、王道の怪奇ストーリーにしました。夕暮れの太陽が水平線に溶けて消える時、そして凪の間だけの逢瀬です。そして最後の逢瀬でもありました。黄昏、凪、グリーンフラッシュなどは浪漫がありますよね。


 仁王くんお相手。はじめは1ページにおさめていましたが、自分で読み返していて途中で疲れたので分けました。場面転換も兼ねてます。
 夢主は神様のような神様じゃないような。神の耳目で守り人のようなもののつもりです。神がいるかいないか、悪魔と同じく否定する方が難しいという感じですよね。神様はきっとどこかにいる。けど、夢を掴んだりするのは結局は自分なんだって世界観です。神様は守り人と同じく、見守るだけの存在といった感じにしています。でも実は、夢主たちの存在が神様でしたって世界でもいい。
 仁王くんって詐欺師なだけあって、見えていても見えていないふりをするのとか上手そうですよね。黙って座っているときも、きっと夢主の愚痴とか独り言とか全部聞いていて内心ツッコミをいれたりしてます。


もしもし届いていますか
 ブン太お相手。夢の世界はまた別の世界ともよく言われますが、今回は過去に戻っている感じです。一番暗い話。
 直接的描写しませんでしたが、夢主は一度あそこで自死をしています。嫌われ夢小説のバッドエンドとお考え下さい。あのテニプリキャラたちで嫌われみたいな世界観になるには、その陥れる人物がよっぽど何かしらの補正がかかっていてといった感じかなあなんて思いつつ。寧ろテニプリキャラたちは味方だったりして、モブたちから酷い扱いを受けていて、賢い悪人を暴くためにわざと敵のふりをして、とかそんな感じですかね。けど間に合わず後悔の念に駆られたブン太が、ひょんなことから夢の世界で夢主を救う。そして目が覚めたら、夢主が生きている世界に。夢主を助けることを繰り返すブン太。毎日の夢がさすがにそれだと辛いから、時々その夢がやってくる。それは何かしらの思い出の日だったり。明るい感じにしたかったけど、やっぱり暗い。


戦士と紳士
 柳生さんお相手。夢主はセーラームーンとか魔法少女系にしてギャグ一直線にしようかと思ったのにあれれ。いざ書き始めたら何かシリアス系になってしまいました。
 一応夢主は人と寿命が同じで人として生まれていますが、神の生まれ変わり。何度も生きては死んで、人生を繰り返しています。書きはじめは黄龍にしようかなと思ったんですが、別に黄龍だと直接的に書かなくてもいいかとなり。何となく黄龍っぽくしただけにしました。麒麟にポジションと入れ替わったとか、その理由が地上の穢れを吸い過ぎたからといったの一説をお借りしました。
 よくある何かの器の人間や生まれ変わり系。神とか霊とか。その器や依り代となった人物の人格とか人生とかを思うと、なかなか難しいですよね。どっちが自分なのかって思うことあるのかななどを思って書いてます。
 夢主は実はもう許されていていつでも戻れる状態だったが、どこか自分の心でブレーキがかかっていた。それを柳生さんと出会って素直になって最期は天に戻って転生終了。柳生さんとは一緒に天に行けたりする感じです。 

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