小説あとがき
キャラについて②
2022/10/10 08:30パステル
こんにちは。いつもありがとうございます。
今回も引き続きパステルでのキャラクターについて書いていきます。今回は立海や白石について。
相変わらずネタバレありますので、未読の方はご注意を。
・立海について
王者立海。立海を考えると、掟・常勝・人外・残虐などといった一部不穏な単語も多く思い浮かびます。けれど、仲間との絆や結束力の強さは作中一番じゃないかなと思っていて、そういったものを強く意識して執筆していました。
勝利へのこだわりに関して一人ひとり勝ち方へのこだわりがあるけれど、幸村にとっては勝つことが全てでこだわりは不要。王者の長として、勝つを誰よりも意識して自ら強く縛りをつけていたのではないかなと。真田は真っ向勝負というテニス哲学があり、そのぶつかり合いのようなものが、あの全国大会の決勝なのかなと。無印最終回の表彰式、真田が受け取っている場面の解釈として、決勝で幸村も何か気付くものがあって、お礼の意味を込めて託したことにしました。また別の解釈もしていきたい。
個の強い立海はテニスという共通項があることで固く結ばれていると思います。その絆であるテニスをいつか、幸村が王者立海の幸村としてでなく一人の幸村として楽しめたらいいな、と願って最終章は記しました。
そして、立海の立地に関してですが、OVAやキャラのプロフィール、物語の端々を参考に、神奈川県の鎌倉をイメージしています。学校名から考えると原作者の方の出身大学のところかと思い、小田原あたりを当初はイメージしたのですが、考えれば考えるほど鎌倉の方だな、となりました。原作者も某バスケ漫画のあの学校と同じところがモデルと公言しているようですので、パステルではあの付近とイメージして執筆しています。
・白石について
彼は、見守る側に立ってもらいました。真面目で意外と奥手そうなのもあり色々考えてこの形に。何となく幸村がロールキャベツ男子、跡部がアスパラベーコン男子、白石が草食系男子といったイメージでパステルは書いていました。
チームのため完璧なテニスをし続ける彼は無自覚の自己犠牲キャラな気がしてしまいます。けれど、チームの勝利が彼にとって何より幸福を覚えることと考えれば、彼はどこまでもプロデューサーとして部長としてウィンウィンなんですかね。自分のやりたいことを抑えつけていないか心配になりますが、白石にとってやりたいことがそれならいいのかなとも思います。やはり無自覚の自己犠牲感がすごいですが、彼は無償の愛を注げる人だと解釈しています。
もし、メインヒロインが白石より先に言葉を告げて相談していたら、はじめから相談をしていたら、ほぼ間違いなく彼とくっついていたと考えています。メインヒロインもまた白石と似た面があり、お互いが揃うことで自分の幸せあってこその他人の幸せだということに気付き、二人で幸せを掴んでいくような話を書きたいですね。そのうちIFストーリーとして、四天宝寺のマネージャーのまま原作の軸を迎える話とか、白石との話を書いてみたいです。
何となくお気づきの方もいらっしゃったと思いますが、パステルの白石のイメージソングはキャラソンの『追憶』です。別のShort夢小説ではギャグに走ってますが、いい曲なので是非聴いてみてください(唐突な宣伝)。
長々と失礼しました。語るとまだまだまだまだあるのですが、気持ち悪い奴になるのでこれくらいで。
色々な方の解釈も聞きたいものです。
お付き合いいただき、ありがとうございました!
今後ともよろしくお願いいたします!