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デフテロスって小動物によくなつかれるね、と言われた。
確かに、幼い頃から森とかで隠れて暮らしていたからか森で座ってぼんやりしていると、近寄ってきて兎など膝に乗ってきたりする。
俺の膝に乗っている兎を優しく撫でる彼女には、柔らかい笑みが浮かんでいた。
「兎たちも、デフテロスが温かい人だって分かってるのね」
そう言いながらフフっと笑う姿に、自然と己の胸が温かくなる。
「なまえ」
「なあに?」
呼び掛けると、きょとんとした顔で此方を向く。そんな彼女の肩に手を伸ばす。
「それは、お前がいるからだな」
なまえはその言葉に、目を見開くも、すぐに、いつもより更に深い笑顔をみせた。
そんな笑顔につられ、己の口角も自然とあがる。
「私、幸せだー!」
そういい、飛び付いてきたなまえを優しく抱き止める。
ああ、俺も幸せだ。
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