第一章
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俺の名前は滝萩之介。氷帝3年だ。男子テニス部のレギュラーをしている。
新年度早々、面倒事に巻き込まれた。
まあ自分の落ち度でもあるんだけどさ……。
まあ、そのことを話す前に、まつ、たけさん、うめちゃん。この三人と俺のことについて少し話そう。
氷帝女子で俺に近づいてくるのは、テニス部というだけで媚をうってきたり、俺に他のレギュラーたちのプレゼントを渡してほしいと頼んできたり、景吾君たちが目的であることが多かった。
そんな中で、1年の時に同じクラスになったまつとたけさん。
1年の冬に転校生としてきたまつはそのとき、たまたま俺の席の隣だった。はじめは距離感のあった会話も、話していくうちに打ち解けてきて、それなりに話すようになった。けれど、テニス部の存在を知って、そのうち彼女もまた他の女子のようになってしまうのではないかとどこか心配していた。
たけさんはまつと仲良くなったからか、話すこともあったけど別のクラスになってしまったので、今回の3年になって久しぶりに直接喋った。
2年になって、まつとはまた同じクラスになった。そこで、いつ知り合ったのかまつの友人だったうめちゃんともそれなりに話すようになった。
テニス部のことを知っても、まつたちの態度は変わらなかった。むしろ、テニス部が苦手といった感じだった。今はだいぶストレートに苦手と公言している。
俺を俺としてみてくれて、気兼ねなく話ができるまつたちは、俺にとって貴重な友人だった。口は悪いが優しいことも知っている。
そんな友人たちがピンチだ。
話はさっきB組をでたときの会話にさかのぼる。
テニス部メンバーに、あの3人のことを聞かれた。素直に「君たちのことが嫌いな3人組だよ」とかいったら殺されそうだ。双方に。
俺は至極真っ当にクラスメイトと答えたが、滝があんな風に女子と話しているのは珍しいとかなんとか失礼なことを言われ、突っ込まれた質問をされまくった。
そっとしておいてあげてくれ、と思ったがあまりに聞いてくるので言ってしまったんだ。
「いや、けどあの3人さ。俺たちのこと苦手だから、関わらない方がいいと思うよ」
この言葉で諦めると思ったが、さすが氷帝テニス部だ。むしろ火がついてしまったみたいで、まつたちを明日の練習に連れてこいとか言い出した。
「いや、ほら彼女たちも、部活の練習とかがあるだろうし」
「ほう何部だ?」
「……」
「美術部と、天文部と帰宅部」
「運動部じゃないじゃねぇか。それに美術部も天文部も週に1回活動しているかどうかだ。明日は暇なはずだろう」
必死に言い訳を考えたが、裏目にでた。なんであの3人、運動部に入っていないんだ。一人に至っては部活ですらない。
そのままあれやこれや言い含められ、3人を部活の練習に連れてこなくてはいけなくなってしまった。
ごめんまつ。