第三章
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合宿2日目。
1泊2日なんてあっという間だ。今日は午前に合同練習し、昼食をとって解散となる。
郊外で景色も綺麗だし久しぶりに走るかと思い、私は外に出ていた。本格的な夏が近づいてきており、少しずつ朝も暑くなってきている。
ストレッチをしていると「あ」という声がした。振り向くと、バンダナをつけた人物がいた。たしか海堂だったか。
「おはよう海堂。早いね」
「どうもッス。何してんスか」
「何って、ランニングしようかな、なんて思ってね。景色綺麗だし。海堂もランニング?」
はい、と返事するにじゃあ一緒に走ろうかと伝え、一緒に走ることにした。はじめは私が着いてこれないのではないかと心配していた様だが、途中からはその思いもなさそうであり、共に走っていた。
「まつ先輩って体力あるんですね」
「海堂もすごいね。青学で一番体力あるんじゃない?にしても、やっぱり3年になって走る機会減ったから体力落ちたなぁ」
そんな会話をしながらランニング後のストレッチをしている。海堂の体力には驚かされた。向日や日吉あたりにその体力があればな、なんて思ってしまう。
走るのは余計なことを考えなくて済むから好きだ。集中したいときとか、無心になりたいときによく走っていた。
「昨日の、あの先輩は大丈夫ですか」
「うん。昨日の夜も枕投げしたくらい元気になってるから。きっとこれからもたけは青学にお世話になるかも。よろしく頼んだよ」
そう言い私は海堂にタオルを差し出し「ありがとうね海堂。午前の練習も頑張ろう」と伝え施設に戻った。
海堂はもうちょっと走って来ると言っていた。体力オバケだ。昨日の乾と言い青学もキャラ濃ゆいな。
午前の練習はそれぞれ他校の選手同士組んでラリーをしている。
手塚と跡部が組んでラリーをしており、喋りながらしているから全力ではなさそうだが、素人の私から見てもレベルが違った。まあ喋っているのは主に跡部だが。
たけとうめとともに集めていたボールを籠に入れ一か所に持っていく。お疲れとお互い言い合いコート全体を見る。
ちょうど跡部が手塚にスマッシュを決めた。そして「俺様の美技に酔いな」と言っていた。たけもうめも呆れている。
「今なんて言ったの?」
「さあな。聞こえね」
「俺様のビキニ良いなって言ったんじゃない?」
「跡部ビキニ着てるのかよーきっしょー」
「お前ら……」
「跡部ーラリーに集中しろー」
「やっちゃえ手塚先生ー」
「部長だ」
「あ、手塚さんが喋った」
私が先生というと毎回丁寧に修正する手塚。私たちはそんなやり取りをした後次の仕事に取り掛かった。
青学との合同合宿も終わりが近づいていた。
お互いの選手がバスに乗り込もうとしている。
「たけ」
「あ、不二。どうした?」
たけとともに乗り込もうとしたら不二が声をかけてきた。私は先に行ってるといってバスに入った。
遅れて入ってきたたけの顔は少し赤い。どうしたの?とニヤニヤして聞いたら、デコピンされながら「連絡先交換した」と言われた。
「よかったね」と言うと「うるせー」と再びデコピンされた。