不動峰の日々
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「お姉ちゃん、ありがとう」
その言葉と共に微笑む少女。
屈んで笑顔を返す私。
なんてことはない日常風景。
そう。少女の背中から地面に伸びる金色の鎖と、少女の足元が少し透けていることを除けば、なんてことないありきたりな日常の風景。
「これでやっとママのところにいけるよ。本当にありがとう。バイバイお姉ちゃん」
少女の体から鎖が溶けるようにして消えた。
それに続くように、笑顔の少女が薄く光に包まれ――消えた。
「うん。バイバイ」
何もない空間に、小さく呟いた。
うたかた
「不動。行くぞ」
傍らにいた彼がこちらを向きながら声をかけてくる。
相変わらずのぶっきらぼうだが、彼なりの気遣いだと今では分かる。
「うん、行こっか!」