PokémonSS
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大当たり―!
カランカランとベルの音が鳴り響く。ころりと転がっている球を見つめた後、両隣にいる赤と黄色の幼馴染みたちの顔を見る。どちらも興味津々といった顔つきをしている。
「やったなナマエ!で、おっちゃん、景品は?」
「おめでとうお嬢さんたち。ほのおの石、かみなりの石、みずの石の三点セットだ!」
「ほう、なかなかいいじゃないか」
再度おめでとうと言われ、その3つの石を店員さんから手渡される。店員さんにお礼を言い、石を抱えてその場を後にする。
「俺はもちろんほのおの石だし、デンジはかみなりの石だろ」
「てことは、残ったみずの石は」
「……え。私?」
二人の視線が私に降り注いでいる。
といっても、私は使うポケモンもいないし。
二人のどちらかがせっかくだし、持っておけばなんて思うや否や、オーバが閃いた!とばかりに手を叩いた。そして相変わらずの大きな声で名案とばかりに高らかに告げる。
「ほのおの石、かみなりの石、みずの石を俺達3人がそれぞれ持つ。そうなったらやるべきことは一つだろ!」
「何言ってるの?」
「相変わらず暑苦しい奴だ。……だが、確かにな」
「デンジまで?何が?」
「それぞれの石で進化する、とっておきのポケモンがいるじゃねえか!」
デンジはオーバの考えが分かっているのか、いいんじゃないかと乗り気なようだ。一体全体何のことか?私だけが分かっていない。
「それにナマエの最初のポケモンにぴったりだろ!」
「え、ええ?!何が?!」
「そうと決まれば、俺達3人でイーブイ捕まえにいくぞー!」
オーバが拳を空にかざす。よしきたとばかりに、クールな顔のままのデンジも勇んで進んでいく。オーバと共に、ここから近いところはなんて話し込んでいる。
イーブイ?イーブイって、あのもふもふのあのポケモンのことだよね。そんな滅多にお見掛けしないけど。ま、まあ確かに可愛いし良いとは思う。
「ほら行くぞ!ナマエ!俺達3人で、それぞれブースター、サンダース、シャワーズ!完璧じゃねえか!」
「えええ?!私も、ポケモンもつの?!」
「はじめは誰だって不安さ。けど、特訓付き合うから安心しなよナマエ」
「いやそういう問題じゃなくって!心の準備が、」
「ああ?今更何言ってんだ!」
両隣から熱い激励が送られるが、戸惑う。
まさか、自分がポケモンを持つ日がこんな唐突に訪れるなんて思ってもいなかった。