PokémonSS
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ふと目に飛び込んできた。
見ようとして見たわけではない。けれど、一度視界に飛び込めば目を離さずにはいられなくなる。
そこだけがスポットライトがあたっているような。演劇開始のステージのような空間がそこにあった。
『アカデミー教員採用試験案内』
手に取った。
自身の今まで思い出す。何度も落ちて、もうダメかもしれないと半ばあきらめていた。いっぱいいっぱいで何もかもがうまくいかないのではないかと、暗闇の中をさまよっていた時期だった。
視野が狭かったな。文字通り必死だった。周りから見たら滑稽だったろうに。けれど、それがあるからこそ今の私がいる。人生ってわからない。
茫漠たる日々を過ごす中、入学してきたナマエ。前に向かいポケモンと共に努力している姿。キラキラと輝く笑顔でそれぞれの宝探しをしている子供たち。
ああ、また受けてもいいかもしれないな。
その想いと共に、ミモザは案内をそっと鞄にしまった。もう応募は始まっている。
さあ、次のステージへ進もうか。