PokémonSS
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「貴方ギーマさんですよね?」
「さすらいのギャンブラーさ」
「いやいやいや。どうみてもギーマさんですよ。なんかやつれてるけど」
「失礼だな。さすらいのギャンブラーだと言っているだろう。それに、いたって健康さ」
「目の下の隈すごいですよ、ギーマさん。いたって不健康そう」
「余計なお世話さ」
「あ、ギーマさんと呼んでも否定しなくなりましたね」
「……」
お元気でしたか、と尋ねるとどこ吹く風か。そっぽを向いている。白と黒の着流し。イッシュの頃は、スーツを着ていたから、なんだか不思議な感じだ。
「まあ和服のギーマさんもとてもいいと思います」
「なぜ君に評価されなければならないんだ」
ナマエと、最後に私の名前を小さく呼んだ。名前を呼ばれた、そんな些細なことで、今まで会えなかったことや勝手にいなくなったことに対する不満や愚痴が消えていく。
「探していたんですよ。一緒に帰りましょう」
「帰る場所なんてないさ」
「じゃあ一緒にいますね」
「何を言っているんだ」
「だって、私の隣がギーマさんの帰る場所ですから」
私の言葉に対し、マメパトのような顔をしている彼に思わず噴き出した。
さあ何か美味しいものを食べに行きましょうと腕を掴む。手に伝わる感覚から、うん、やっぱりやつれたと思う。
「せっかくアローラに来たのに、マラサダまだ食べてないんですよ」
笑いかける私に対し、はあ、と軽いため息を溢しながらも、手を振り払うことなく彼は共に足を進めてくれている。
「……あっちにある店がおすすめらしいよ」
「じゃあ行きましょう!」
レッツゴー!と手を振り上げ向かう私の足取りはいつになく軽かった。