PokémonSS
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「君が好きだ」
突然告げられた言葉に、私の世界は時が止まった。口は物を食べようとあんぐりと構えている状態のまま。きっと傍から見たらとんでもなく情けない姿だろう。
いや今はそんなことよりもだ。それよりもだ。
「え、それは、いったいどういう意味でしょう」
さっきまで普通にポケモンの話をしていた、よね。何の脈絡もなくあの言葉。
ダイゴという極めて理性的で知的な人が、突然そんな脈絡もなくそんな話をふるだろうか。何かの冗談だろうか。必死でその言葉の裏にありそうな意味を考えようとするも、分からない。そんな固まる私に相反するように、彼は優雅に微笑んでいる。相変わらず絵になる姿だ。
「そのまんまの意味だよ」
「そのまんま?」
「好きだってこと」
「ええっ」
いや確かに好意的には思ってくれてそうだなとは思っていたけど。何かと気にかけてはくれるし、一緒にバトルを楽しんだりもする。今日もこうやって一緒にお出かけをしているし。
けど、どうしてそんな突然?!
「気は長い方なんだけどね。けど、そろそろボクとしても限界でね」
「げ、限界ですか?」
うん。といっそう笑みを深くして告げてくる。両手の指を組み合わせて顎を乗せている姿は、どこぞの雑誌の表紙になりそうだ。
「ナマエにはストレートに言うのが一番だって気が付いてね」
彼はそのまま私の方に手を伸ばし、先ほどまで優雅に組んでいた手を私の指に貝殻のように絡めてきた。彼の指についている指輪の冷たさが互いの手の熱を強調してくる。
「好きだよナマエ。ボクと付き合って欲しい」
告げられた言葉はどこまでもまっすぐだった。
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