フェルム地方出身
天上の花束
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流星の滝。かつてホウエン地方に飛来した隕石によりできた洞窟。
陽はまだのぼっておらず外は静まり返る世界となっているが、洞窟であるここは昼も夜も大して変わらない。
滝の音が響き渡る中、一人の女性が古びた伝承の本を読んでいた。
『超古代ポケモンと呼ばれる二匹が争うなか、圧倒的な力を携えて救いの神は現れた。神は二匹の争いを止めた。
それから千年後、再度の隕石の衝突によって割れた地面から自然エネルギーが溢れ出し、その二匹が眠りから覚めた。再び人々は救いの神に祈りを捧げ、現れた神は姿を変えた。神は二匹の力を奪い再び沈めた。』
その人物はそこを読み終えた後、ふうと息をつき本を閉じた。隣にいたゴニョニョを撫でる。
愚かなデボンとトクサネ宇宙センターは、すぐに動き始めるだろう。
タイムリミットまでそう長くはない。
「グラードンとカイオーガ。2匹を目覚めさせれば、再び神は現れる」
その人物は決意をしたように立ち上がり、流星の滝を出る。
眠るおばばに、勝手な自分を許してほしいと心で告げる。けれど、あたしがやらねばならない。宝物を握りしめながら、そう彼女は自身に言い聞かせた。
「必ずやってみせるから。見てて」
足元に控えていたゴニョニョをみる。やってみせる。絶対に。貴女のためにも。
「シガナ」