フェルム地方出身
第三章
名前変換
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「シンオウ地方にご到着!」
じゃじゃーんと言った雰囲気で、両手を翳して旅芸人の彼がシンオウ地方の風景を私に見せる。
ここがシンオウ地方。確かにホウエン地方より僅かばかり空気が冷たい気がする。
時々野生のポケモンが現れたりトレーナーにバトルを申し込まれたりしたが、大きなトラブルもなくここまで来れた。
「ネリネちゃんのおかげで安心して地方の移動ができたよ。ありがとう」
「私こそ、ご一緒させていただき、ありがとうございました」
「さて、ではこのマサゴタウンからコトブキシティに向かうとするかね」
どうやらコトブキシティということろで一座は芸を行うようだ。
「そういえばマサゴタウンには、ポケモン研究所があるらしい。ネリネちゃん、せっかくだからちょっと行ってくれば?」
「俺たちはポケモンセンターでちょっと休憩するし」
そう言われ、ポケモンセンター隣の青い屋根の建物を示される。シンオウ地方の博士、確かにその人物なら何か知っているかもしれない。
「ありがとうございます。少し、行ってきます」
行ってらっしゃいと言われ、研究所へと向かう。ガブリアスたちも初めての土地に興味を示している。
ナナカマド研究所。そう入り口には書かれていた。扉を叩く。
返事はなさそうだ。
不在だろうか?
もう一度扉を叩く。
返事はない。
「いないのかな」
博士というくらいだ。どこかに出ている可能性は十分にある。アポもとっていないし仕方ない。
「出直そうか」
ね、ガブリアス。と隣に声をかけると、ぎゃうと2つ分のガブリアスの鳴き声が聞こえた。
え?
なんで2つ?と思い見ると、相棒の隣にはガブリアスがいた。背びれに切れ込みがないということは、雌のガブリアスだろうか。
ガブリアスが並んで立っている。異様な光景に、戸惑う。
野生?いや、そんな馬鹿な。けど攻撃をしてくる感じもない。どこか人に慣れているような様子だ。何だ何だ?
「君は、どこのガブリアス……?」
私がきょとんと首を傾げると、相棒のガブリアスと雌のガブリアスも同じように首を傾げてきた。首をかしげたガブリアスが並んでいる。ちょっと可愛い。
「あらーガブリアスを連れているトレーナーなんて珍しいわね!しかも皆して首を傾げちゃって可愛い!」
そんなことをしていると、どこからか明るい女性の声が聞こえた。