フェルム地方出身
第二章
名前変換
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トウカの森。日中でも木に覆われ薄暗いが、夕暮れ時となると暗さが一段と増す。
あたりには自分たちが草を踏みしめる音が響く。お、かおるキノコ発見!ラッキーと思いそれを採る。ガブリアスが食べたそうにしているが、持ち帰ることを告げると口をとんがらせた。
そんなガブリアスに笑っていると、別のところから忙しない足音がした。そちらを見ると何やら奇抜な衣装を纏った人物が何かを抱えて走っていた。
「待てー!返せー!」
後ろから誰かが追いかけている。強盗?
私が立っていると邪魔だと逃げている人物が声を上げる。
「待てって言われてますけれど?」
そう告げると、その人物は舌打ちをしてポケモンを繰り出してきた。モンスターボールからポチエナが現れる。この光景も慣れたものだ。
ガブリアスに目線を送ると承知とばかりに前に踏み出した。
いざ、バトル開始!
「って何だよー!お前強すぎるぞ!この大事な極秘の研究書類は……」
ガブリアスが宙に跳ね、地面を揺らすように着地をしただけでポチエナはダウンした。
なんかごめん。
「追いついた。ありがとう。おい君、それは我々一座の工程表だ!」
「ああ?!って、何だよこれ!全然違うじゃねえか」
追いかけてきた人が私の隣に立つ。その人物は、ち、仕方ねえと言って私に何かを投げつけ去っていった。何だったんだ。
投げつけられたものを拾い、隣に立つ人に渡す。
「ありがとう。助かったよ。何だったんだあいつ」
「いえ。あちらも何か勘違いしていたみたいですね」
にしてもよく育てられているガブリアスだねと、その人物はガブリアスを見て呟く。ガブリアスも自慢げにふんと背を反らせた。
すると突然あたりが更に暗くなった。
何だ?と思い見ると、上にはポケモンの群れ。
「えーっとこれは、テッカニンの群れですかね?」
「もしかして、さっきの揺れにびっくりしたとか?」
「え」
ええっ。と思ったと同時に、大量のテッカニンの群れがこちらに向かってくる。興奮しているテッカニンの群れに対して、説明をするにしても厳しそうだ。
「あなた、ポケモンは?」
「ももも持ってないです!」
「ならそちらに下がっていてください。ガブリアス!ブラッキー!いくよ!エーフィ、その人を頼んだ!」
後ろに庇うようにエーフィと共に下がらせる。バトルグラスに触れる。
いくぞ。久しぶりのガチンコ対決だ!